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第3回「九州文化財保存推進連絡会議」、「九州文化財保存学研究会」を開催しました

第3回「九州文化財保存推進連絡会議」、「九州文化財保存学研究会」を開催しました

 平成30年6月17日(日)に、昨年6月に発足した「九州文化財保存推進連絡会議」を開催いたしました。本会議には、九州各県の自治体22団体が出席し、平成29年度の活動報告、今後の九州文化財保存推進連絡会議の運営方法や、活用方法等について審議しました。

第3回「九州文化財保存推進連絡会議」
1.(1)報告事項  
①平成29年度活動報告 特に重要な研究については、②③において説明を行いました
②「熊本城の石垣の調査」玉川 剛司
③「新領域研究の取り組みと進捗状況」下村 智

(2)審議事項  九州文化財保存推進連絡会議の31年度以降の運営について
 昨年、正式発足した九州文化財推進連絡会議の規約改正にかかる部分について審議を行い、当初通りで来年度も行うことを承認いただきました。ブランディング事業終了後も別府大学が中軸となり、協議会を運営し、本会議が九州の文化財保存力の向上に寄与できるように努めて行くことを会議として確認しました。

2.平成30年度の事業計画について 
 本年度の研究・調査計画を提示し、参加自治体方の意見を聴取しました。

3.その他

 第3回九州文化財保存学研究会「災害と文化遺産」
 午後からは、九州文化財保存学研究会を開催しました。今回は、「災害と文化遺産」をテーマに、講演者に東日本大震災を経験した岩手県立博物館の赤沼英男氏をお迎えしました。震災直後から津波被害にあった古文書を中心とする紙資料の救出、保存処理の過程、その課題について詳細な報告をいただきました。人への被害が一番であったが、祖先の記憶、記録を伝える文化財への取り組みがどのようになされたのかを、その時の当事者から話を聞く事ができ、多くの人から勉強になったという感想がありました。
 その後、九州で起こった2年前の熊本の震災や昨年の水害による被災文化財について報告が行われました。九州北部水害で福岡県や大分県がどのように文化財の復旧に取り組んできたのか、熊本地震で被災した側の阿蘇神社の立場から復旧事業のあり方や神社と文化財の関係をどう考えるか、など貴重なお話がありました。多岐にわたる視点で学外から講演者・報告者をお招きし、九州文化財保存推進研会議と連動した本会の活動も実質2年目を迎え、充実した内容になってきたと考えています。
 本研究会には、午前中の会議に出席した自治体の関係者および、一般の方や本学の大学院生、学部生など150名の参加がありました。

関連リンク
 第3回九州文化財保存学研究会 「災害と文化遺産」の開催について
 https://www.beppu-u.ac.jp/topics/research/branding/2018/006472.php


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[投稿日:2018年6月29日]