食物栄養学科のお知らせ&トピックス

学科概要
食・栄養・健康を通して幸せを届ける管理栄養士になる

管理栄養士は国家試験に合格して取得できる食・栄養・健康に関する専門職の国家資格です。栄養士とは異なり、乳幼児から高齢者、妊婦、スポーツ選手、傷病者など、それぞれの個人に適切な栄養指導をすることができます。本学科では①社会のニーズに合わせて教育課程の見直しを定期的に行ない、学生の声も反映したより学びやすい実践的なカリキュラムによる授業を行っています。②地域住民と関わる授業や行事を積極的に取り入れることにより、学生の人間力向上と地域貢献に取り組んでいます。また、全国的な料理コンテストに積極的に挑戦することで実践力に磨きをかけ、学生の調理技術の自信にもつながっています。さらに希望者には海外研修旅行にて、フランスの専門学校ならではの調理技術などを学び、他の養成校では体験できない充実した内容で、学生の食文化への関心を広げています。
学びのポイント
安心して学べる教育体制
学生が学びやすい新カリキュラム/クラス担任及び専任教員によるきめ細やかな学修サポート
初年次から国家試験合格に向けて充実したサポート体制
特別対策講座/小テスト/模擬試験
学内外との密度の濃い活動・体験を通じて実践力、対話力、人間力を養う学修支援
地域住民との交流活動/学内外各種行事・料理コンテスト/フランス研修旅行(希望者のみ)
学科の特色
管理栄養士への学年に応じた手厚い対策の取り組み
国家試験合格への充実したサポート体制
令和元年度 第34回管理栄養士国家試験合格率 93.5% (72名合格:過去最高の合格者数)
1~2年生
アクティブラーニングを含んだ
授業で基礎を固める
人体の構造と機能と疾病の成り立ち/食べ物と健康/基礎栄養学/応用栄養学/栄養教育論など
3年生
専任教員による
専門科目の授業
臨床栄養学/公衆栄養学/給食経営管理論など+国家試験対策演習(週1回)/模擬試験(年3回)
4年生
試験直前まで授業内外で
国家試験対策
特別対策講座(週3~5回)/小テスト(週1回)/模擬試験(年15回)/外部講師による対策講座(年5回)
様々な体験により実践力が身につく
湯けむり健康教室

3年次の授業の一環として、大学健康センターと協力し、地域住民への栄養教室を実施しています。講義テーマは食事や生活習慣調査結果および健診データなどをもとに学生が参加者に合わせた内容で企画していきます。実践的な個別・集団栄養指導を行うことで、人へ伝えることの難しさや楽しさを経験する貴重な取組みとなっています。
地域住民対象公開講座

2003年から年に1〜2回「食で健康づくり」をテーマとしてこれまで様々な講座を実施してきました。学生が主体となり講座の内容を検討したり、調理指導等を行っています。30回を迎えたことを機に、これまでの講座の中からレシピを抜粋してレシピ集を作成して、参加者を含めた多くの方々に利用いただいてます。学生は、この講座を通して、実践的な調理技術のみならず、対象者に対するコミュニケーションスキルを身につけています。
ロコモ・認知症予防教室

2014年に始まったこの教室では、高齢者の健康課題であるロコモティブシンドロームと認知症の予防について、運動の観点から学生が主体となって指導しています。健康増進分野に関わる管理栄養士は、健康づくりと運動との知識のみならず、指導力も求められます。このため、学生は、この教室において実践的な運動指導技術を身につけています。
親子料理教室

地域の園児・児童と保護者を対象に毎年夏休みに親子料理教室を開催しています。管理栄養士を目指す学生のサポートのもと、親子で一緒に調理をし、食の大切さや調理する楽しさを知っていただくとともに親子のコミュニケーションをより深めていただく機会となっています。
明星小学校・別府大学連携「食育」プロジェクト

本プロジェクトは、小学生に調理実習や食育劇を通して食事の大切を伝えることで、子どもたちの健やかな成長を支援することを目的としています。授業の一環としても組み込まれており、学生達は約3ヶ月かけてメニュ―作成や栄養指導の準備を行います。実際に小学生に調理を教えたり、食育劇の内容を考えたりすることで、管理栄養士としての知識、技術などを習得し、実践力も培うことができます。
充実した入学前教育によるサポートと入学後も安心して学べるカリキュラム
入学前スクーリングにて入学後に必要な知識や取り組み方を学び、スムーズな大学生活に入ることができます。苦手な科目にもしっかり学ぶことができます。遠方の方には、入学前課題を送付しています。
また、平成28年度より、学生の声も聞きながら、より学びやすい実践的な新カリキュラムによる授業を行っており、成績を伸ばしています。
高い実質就職率
令和元年度は、就職希望者全員が就職しました。大分県内での就職希望者も100%県内で就職できました。大分県内での管理栄養士としての就職に大きなアドバンテージがあり、卒業生同士のネットワークの結びつきも強くなっています。また、公務員として活躍している卒業生は25名おり、年々増えています。
仕事の悩みや転職または結婚、育児後の再就職などについても教員等が親身に対応しています。
4年間の学びの流れ

私の大学生活
好きを仕事に
私は、小さい頃から食べることが好きで、食を通して人と関わる仕事がしたいと思い、管理栄養士を目指しました。大学の授業や実習、実験を通して、自分の好きな食について専門的な知識や技術を身につけることができます。また、管理栄養士という同じ目標に向かって切磋琢磨しあえる、一生の友達と出会えることもこの学科の魅力だと感じています。
アットホームな環境
別府大学の良いところと言われて一番に思いついたことは、先生と学生の距離が近いというところです。別府大学の先生方は優しくて面白い先生ばかりで、とても親しみやすいです。わからないところは先生へ質問しに行ったり、気軽に何でも相談しやすい環境が整っていると思います。
ココでしかできないこと
別府大学では、湯けむり健康教室や大分県Ⅰ型糖尿病サマーキャンプなど様々なボランティア活動があります。このような体験を通して人との出会いがあり、たくさんの刺激を受けると思います。座学では学ぶことのできない貴重な体験ができ、実践力を身につけることができます。
食物栄養学科のここがおすすめ
私は高校時代、高齢化する社会に貢献したいと考え、様々な道を考えていました。結果、管理栄養士という一つの道を選択し、資格を得るために在学しています。
本校では食・栄養管理において様々な状況に対応できるための、幅広い栄養知識と実践的な経験が得られます。また、アクティブラーニングを導入した授業等、能動的な勉学も大切にされています。信頼できる先生、友人のサポートのもとで安心して勉学し、一体となって管理栄養士を目指すことが出来ます。
食物栄養学科ならではの経験
授業以外にも企業と連携した食コンテストやボランティア等があります。また、選択授業にてイベントに携わることができたりと、必須のカリキュラム以外も充実しています。本校入学時は「管理栄養士の資格を得る」、ということのみを目的に考えていました。しかしこういった経験をさせていただいて、「管理栄養士の資格を得た先」について考えるようになりました。大学関係者のみならず、外部、地域の方等のご協力のもと、地域貢献のための実践力や知識、技術を取得できます。
「食」で幸せを
生きるために必要な「食」の需要はいかなる状況でも尽きることはありません。特に栄養管理において、必要な栄養素量は個々人によって異なり、その判断には専門性が求められます。また医療、福祉の連携分野、食においても調理や嗜好など栄養管理だけでない知識・実践力も必要です。そういった力を育成し、管理栄養士として社会貢献したいという夢を大切にしてくださる学科だと思います。
食と健康を基礎から
食物栄養学科では、食と健康について基礎から学ぶことができます。また、実習・実験を通して専門的な知識、技術を身につけることができます。
教員との距離感が近い
先生と学生の距離が近くて何でも相談することができ、楽しく学校生活を送ることができます。
講義ピックアップ
運動生理学実験
運動時の生理学的反応や自身の身体組成や骨密度などを測定して考察します。これに加えて、運動指導ができるようになるため、学生相互にストレッチやリズム体操などの模擬指導を実施します。
実験・実習事前総合演習
本学科カリキュラムでは、実験や実習の授業が多く組まれています。この演習は、それらを受講するにあたり実験・実習に臨む姿勢や最低限必要な基礎知識、実験器具等の基本操作、実験・実習のノートやレポートの書き方などについて学び、理解を深めるための導入的内容となっています。
栄養教育論実習
栄養士業務の一つである栄養教育を行うためには、病気に関する知識、食事による健康の維持・増進と病気の予防や治療に関する知識、対象者の身体状況・栄養状態の測定法などを理解した上で、いかに対象者の指導にそれらの知識を活用するかが重要となります。この実習では栄養教育の知識と技術を学ぶとともに、その集大成として附属幼稚園の園児を対象に食育模擬授業を行います。
実践スポーツ栄養学
競技力向上のため食事・栄養の摂り方が重要です。特に、ジュニア期は、食事の選択能力や食べる力を身に付ける上で非常に大切な時期です。
本授業では、県内の中学校、高校、スポーツクラブ、スポーツ施設の選手を対象に食育授業や調理実習、メニューの考案等を行うことで、選手の個人の成長・発達と競技力向上のための最適な栄養摂取法、教育現場や家庭に対しての栄養教育のあり方について学習します。
履修モデル
青色の科目は管理栄養士国家試験の受験資格科目です。
1年
科目区分 | 科 目 | |
---|---|---|
教養科目 | 食物栄養科学基盤領域 | ◎導入演習 ◎基礎演習 ◎アカデミック・スキルズ ◎グローバル食文化研修I |
地域社会総合領域 | ◎大学史と別府大学 | |
人間と文化探求領域 | ◎体育実技I ◎体育実技II | |
社会科学探求領域 | ◎法学(日本国憲法) | |
自然科学・情報基盤領域 | ◎生物学 ◎情報リテラシー ◎数理データサイエンス入門 | |
国際理解のための言語領域 | ◎総合英語I ◎英語コミュニケーションI ◎総合英語II ◎英語コミュニケーションII ◎フランス語I ◎フランス語II |
|
専門科目 | 専門基礎分野 | ◎解剖生理学 ◎解剖生理学実験 ◎生化学Ⅰ ◎医学概論・臨床医学入門 ◎食品学Ⅰ ◎食品学Ⅱ ◎食品学実験 ◎調理学 ◎基礎調理実習 ◎調理実習 |
専門分野 | ◎基礎栄養学 ◎基礎栄養学実験 ◎栄養教育論実習 ◎実験・実習事前総合演習 |
2年
科目区分 | 科 目 | |
---|---|---|
専門科目 | 専門基礎分野 | ◎社会福祉論 ◎公衆衛生学Ⅰ ◎公衆衛生学Ⅱ ◎生化学Ⅱ ◎生化学実験 ◎運動生理学 ◎病態生理学 ◎微生物学(生体防御を含む) ◎食品加工学 ◎食品加工学実習 ◎食品衛生学実験 ◎応用調理実習 ◎食品衛生学 ◎食品衛生学実験 |
専門分野 | ◎応用栄養学Ⅰ ◎応用栄養学Ⅱ ◎栄養教育論Ⅰ ◎臨床栄養学Ⅰ ◎公衆栄養学Ⅰ ◎給食経営管理論Ⅰ ◎給食経営管理論Ⅱ |
|
特別演習 | ◎管理栄養士演習Ⅰ ◎管理栄養士演習Ⅱ |
3年
科目区分 | 科 目 | |
---|---|---|
専門科目 | 専門基礎分野 | ◎社会福祉援助技術実習 ◎運動生理学実験 ◎調理学実験 |
専門分野 | ◎応用栄養学Ⅲ ◎応用栄養学実習 ◎実践栄養学実習 ◎栄養カウンセリング論 ◎栄養カウンセリング実習 ◎臨床栄養学Ⅱ ◎臨床栄養学Ⅲ ◎臨床福祉介護論 ◎臨床栄養学実習 ◎臨床介護栄養実習 ◎公衆栄養学Ⅱ ◎公衆栄養学実習 ◎給食経営管理実習 ◎総合栄養マネジメント演習I ◎臨床栄養学臨地実習 ◎公衆栄養学臨地実習 ◎給食運営臨地実習Ⅱ ◎地域栄養活動演習 |
|
特別演習 | ◎管理栄養士発展演習Ⅰ ◎管理栄養士発展演習Ⅱ |
4年
科目区分 | 科 目 | |
---|---|---|
専門科目 | 専門基礎分野 | ◎健康管理概論 |
専門分野 | ◎総合栄養マネジメント演習Ⅱ ◎総合栄養マネジメント演習Ⅲ |
|
専門演習 | ◎実践専門演習Ⅰ ◎実践専門演習Ⅱ |
取得可能な資格・免許状
- 栄養士※1
- 管理栄養士(国家試験受験資格)※1
- 教員免許(栄養教諭一種免許状)※1
- 食品衛生管理者※1
- 食品衛生監視員※1
- フードスペシャリスト(受験資格)
- 司書※1
※1)編入学に関する注意
「管理栄養士国家試験受験資格」・「栄養士」・「栄養教諭一種免許状」・「食品衛生管理者・食品衛生監視員」・「司書」の取得を希望する場合、編入学以前に修得した単位の内容によっては、3年以上の在学を要することがあります。
「食品衛生管理者・食品衛生監視員」任用資格取得に必要な単位は、食品衛生管理者・食品衛生監視員養成施設相互間においてのみ認定できます。