食物栄養科


食物栄養科の概要

優れた調理技術を活かして、
社会貢献できる栄養士を養成

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食品や調理の知識、からだの仕組みと栄養素の働き、疾病予防・治療のための栄養管理など幅広い分野の学習を通して、「調理のできる栄養士」、「地域社会で活躍できる栄養士」を養成しています。調理技術の基礎から応用までを細やかに指導し、一人ひとりの技量に磨きをかけ、本格的な料理ができる栄養士を目指しています。また学生自らが研究課題を見つけ、創造的な研究会活動が展開できるよう支援し、子育て支援や食育活動などの学外行事を通して地域貢献を積極的に実践しています。

学びのポイント

POINT1

「調理のできる栄養士」、「地域社会で活躍できる栄養士」の養成し、子育て支援や食育活動、学外行事などの地域貢献にも積極的に参加します。

POINT2

教員免許「中学校教諭二種(家庭)」「栄養教諭二種」の取得が可能 

POINT3

併設する4年制大学である別府大学食物栄養科学部食物栄養学科(管理栄養士養成課程)や、発酵食品学科、その他の大学への編入への道も開かれています。

学科の特色

学びを地域の健康に生かす

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「調理のできる栄養士」「地域社会で活躍できる栄養士」を目指し、地域の方々を対象にした様々な食育活動に取り組んでいます。食育活動を通じて子どもたちと触れ合う機会も多く、授業や実験・実習で学ぶ内容に加えて、現場での経験値を多く積むことができます。食物栄養科には「子どもの食と栄養研究会」「食事療法研究会」「調理・食品加工研究会」「食の科学研究会」の4つの研究会があり、まとめて「からだとこころの栄養ラボ『もぐもぐハッピーサークル(通称:もぐハピ)』」と呼んでいます。
各研究会に所属した学生たちは、食の専門家を目指す栄養士の卵として、相手の立場に立ち、相手を思いやる気持ちを大切にしながら、地域に貢献できる栄養士を目指して研究活動に取り組んでいます。


新しい設備の整った実習室を完備

給食管理実習室、実習食堂・演習室、食品加工実習室などの改築工事が完成し、令和4年度より新しい設備の整った実習室で、新調理システムを使った大量調理、IHコンロを使った調理や様々な加工食品の製造を学ぶことができます。また食品科学実験室も整備され、食品の粘度やテクスチャーの測定、食材をフリーズドライにする機器などを設置しています。

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「管理栄養士国家試験」支援など卒後のキャリアアップもサポート

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本学卒業生および大分県内で働く栄養士を対象に卒後教育の一環として、「管理栄養士国家試験のための支援講座」を行っています。毎年8月から翌年3月の国家試験直前にわたり、外部講師や本科の教員が担当して実施しています。また、栄養士としてのキャリアアップを目指す「おおいた栄養コミュニティカレッジ」も開催しています。

2年間の学びの流れ

1年次

栄養士の資格を取得するために、グループでの実験・実習科目が多いことが特徴です。1年次前期の調理実習では、包丁の持ち方、材料の切り方や料理の基本を学びます。後期では大量調理や食品の衛生管理に関する技術を学び、学生レストランを開いて多くの方々に給食を提供する実習を行います。また、生化学実験や解剖生理学実験などの実験科目を通して、食べ物の消化や吸収さらに疾病の成り立ちなどを学びます。


2年次

栄養士が活躍する場は幅広く、保育園、学校、医療施設や高齢者施設などがあります。そのため、乳幼児から高齢者まで様々な世代の方や病気の方に合わせた食事提供や栄養教育の方法を学びます。特に2年次の8月には学外実習を通して、栄養士業務を実践的に学ぶことができます。また、授業以外にも研究会活動に取り組むなど、地域貢献活動にも積極的に参加しています。

私の大学生活

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Student’s voice

大量調理で実践的な力をつける

食物栄養科
佐藤 美有菜さん
明豊高校出身
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調理ができる栄養士

入学してまず思ったのは、栄養士の勉強範囲が広いということでした。栄養のことはもちろん、衛生に関すること、調理、医学など本当に学ぶことがたくさんあります。特に調理に関しては力を入れていて、週に1回は必ず調理実習があります。食材やメニューによって様々な切り方や火の通し方があります。1年生の時はおせち料理やケーキ、ピザなどとにかく色んなメニューに触れてきました。知識も技術も基礎から学べて、地道に力をつけていけます。

初めての大量調理

1年次には7~8人で約80人分の食事を作る実習を行います。決められた栄養素やカロリーの基準を満たして、食材を発注するところから始まります。「このメニューを入れたいけど、カロリーが多くなりすぎる」「頼んだリンゴの種類が違う」といった色んな問題が起きるのを1つずつ解決していきます。初めてすることばかりで戸惑うこともありましたが実際に現場で働いていた先生が教えてくれますので、実践的な動きを学ぶことができます。

栄養士プラスα

栄養士の勉強に加えて、フードスペシャリストの資格取得にも挑戦しています。私たちが普段学んでいる栄養や健康などの他に、食空間のコーディネートやマーケティングなども資格試験の出題範囲に含まれています。栄養士だけではなくて、他の資格も取れるのは嬉しいですし、プラスαの力を持って就職活動に臨みたいと思っています。


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Student’s voice

一度授業をすると、先生側の視点になっていく

食物栄養科
内田 遼さん
大分県立高田高校出身
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先生になるための学びは自分の成長に繋がっています

食物栄養科では中学校の家庭科の先生になるための免許が取れます。私も免許取得のために授業を受けているのですが、思ったより先生って大変なんです。授業を一回行うだけでも、まずテーマを決めて、授業全体の流れを組みます。流れをしっかりと頭に入れて、生徒たちが理解できるように必要な教材や資料を作ったり、苦労は絶えません。それでもやりがいはすごくありますし、自分自身の成長に繋がっていると感じますね。

視点が変わる

先生になるための授業では、どのような授業をするべきかということを教えて貰います。中でも特に覚えているのが「先生が答えを言うのではなく、生徒の口から出るように持っていく」という言葉です。生徒がしっかりと考えて、答えを導き出すためのサポートをするのがとても大切だということでした。そのためにはどのような準備が必要で、どんな授業をするといいのかということを考えていきます。徐々に生徒側から先生側に視点が移っているのが自分でもわかります。

調理の奥深さ

班で行う調理実習もあれば、7~8人で80人分くらいの食事を作る大量調理というのもあり、大量調理ではクリスマスメニューでハーブチキンやピクルスを担当しました。1人分の分量で試作をして、上手くいったものの分量を人数分に増やして作りました。そうすると味が濃かったり薄かったり試作と違う味になりました。大量調理では味を見ながら分量を整える必要性を感じました。様々な調理の仕方が体験できて、現場での力も養えるのでとてもうれしいです。


講義ピックアップ

基礎栄養学

食事を摂取した時にヒトの体内で食物がどのように消化・吸収されているのか、代謝のしくみについて理解を深め、栄養素の性質や機能について学びます。

栄養教育論

人間にとって「食」は生活の基本です。乳幼児から高齢者までの幅広い世代を対象として、バランスの良い食事を習慣化させるための栄養教育の方法を学習します。

食品加工学

食品をより食べやすい状態に変化させる方法や長期間にわたり保存する方法、包装の方法や食品が変化・変質する要因などを学び、身の回りの加工食品がどのように作られているかについて理解を深める講義です。

履修モデル

1年次

科目区分 科 目
教養科目 ◎基礎演習 ◎化学 ◎生物学 ◎英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ
◎進路指導Ⅰ ◎情報リテラシー ◎フィットネス
◎法学(日本国憲法) ◎数理・データサイエンス入門 ◎地域社会論
専門科目 ◎生化学 ◎解剖生理学 ◎解剖生理・生化学実験
◎医学概論・臨床医学入門 ◎食生活論 ◎食品学 ◎食品学実験
◎基礎栄養学 ◎臨床栄養学総論 ◎栄養教育論 ◎栄養教育論実習
◎給食計画論・実務論 ◎給食経営管理実習Ⅰ
◎調理学 ◎基礎調理 ◎調理実習Ⅰ

2年次

科目区分 科 目
教養科目 ◎心理学 ◎健康科学概論
◎スポーツと健康 ◎進路指導Ⅱ 
専門科目 ◎社会福祉概論 ◎健康管理概論 ◎公衆衛生学概論
◎運動生理学  ◎食品加工学 ◎食品加工学実習
◎食品衛生学 ◎食品衛生学実験
◎臨床栄養学各論 ◎臨床栄養学実習 ◎子どもの食と栄養
◎応用栄養学 ◎応用栄養学実習 ◎栄養カウンセリング論
◎栄養カウンセリング実習 ◎公衆栄養学総論
◎調理実習Ⅱ  ◎給食経営管理実習II

取得できる資格

  • 栄養士
  • 中学校教諭二種免許状(家庭)
  • 栄養教諭二種免許状
  • フードスペシャリスト受験資格

卒業後の進路