コース概要
日本語と日本文学を深く研究し、文化の本質の中から世界を認識

「古典文学」「近代文学」「日本語学」を柱に、日本語と日本文学を専門的に学びます。 中学校・高等学校の国語の教員や図書館司書を目指す人、日本文学研究者として活躍したい人、また、読書や文章を書くことが好きな人、日本文学に興味を持っている人のために開かれたコースです。これまでの「国文学科」の伝統を生かしながら、社会的ニーズを勘案した日本語・日本文学研究を行います。
コースの特色
中・高国語科教員の育成
本コースから、毎年大分県内外の中学、高校で国語科教員の採用が決まっています。日本語・日本文学の専門分野を生かし、教育現場で信頼される人材の育成に力を入れています。
万葉集から村上春樹まで
世界における日本文学の在り方を常に発信するという姿勢から、<古代語から現代若者語>、<万葉集から村上春樹>まで、各専門分野の研究者が本コースには全て揃っています。
私の大学生活
人とは違う作品を取り上げたい
10人くらいの少人数で個々が選んだ"作品"を取り上げて発表するという授業があります。取り上げる作品は人それぞれで、高校時代までに教科書等で目にしたことのある作品を取り上げる人もいましたが、私は小学生の頃にマンガで読んだ『和泉式部日記』を取り上げました。暗い和歌も出てきますが、和泉式部の恋愛に対する心情の描写など現代のドラマにも負けない作品です。
大学に入ってやりたいことがみつかりました
実は高校生の頃、大学なんて行かなくて良いと思っている時期がありました。大学に入ってみると自由に使える時間が多くて、塾のアルバイトを始めてみました。勉強を教えているうちに、子どもに関わる仕事をしたいと思うようになり、学校の先生になるための授業を受け始めました。将来は学童保育の仕事をしたいと思っています。アルバイトをしたり、将来について考える時間があって本当に良かったです!
国語の先生になるために
教職の授業では、実際の授業をするために、計画からの一連の流れをすべて行います。先日授業を行った際は時間配分が上手くいかず、最後のまとめをしっかり出来ずに終わってしまいました。今回の経験を生かして、次は時間内にまとめが出来るように練習をしています。国語の面白さ、文章を理解することの大切さを上手に伝えられる先生になるため日々勉強中です。
司書の仕事に憧れて
小さい頃から本が好きで、高校時代の司書の先生と仲良くなったのをきっかけに司書を目指すようになりました。司書の勉強を始めてみると図書館のしくみ、分類の仕方、整理・維持の方法とたくさん覚えることがあります。特にたくさんの分野を扱っている本は分類が難しいですが、そんなときは前例を参考にするなどして分類を決めていきます。
良い図書館って何だろう
FOBULというサークルに所属しており、大学図書館で本の紹介や排架をしています。以前、大学のイベントで県外の図書館を巡る機会がありました。ある図書館では本を出版社ごとに並べず著者ごとに並べていました。利用者は探しやすくなる分、司書の仕事は増えます。それでも利用しやすい図書館を目指す姿勢に感銘を受けました。まずは大学で、私なりに利用者第一の図書館作りをお手伝いしていきたいです。
幅広い分野を扱える
授業で"文豪が書いた童話"について調べる機会がありました。童話をメインに書いている著者に比べて、ブラックジョークや風刺が多く衝撃を受けました。私自身、普段から童話を読むことがないので、文豪が童話を通じて伝えたいことは何なのか等を考察する良い機会になりました。普段触れることのない作品でも授業で扱うので幅広いジャンルの作品に出会うことが出来るのはこのコースの良さですね。
1つの作品を深く楽しむ
読書をするときは繰り返し同じ作品を読んで楽しんでいます。推理小説では犯人が分かって読むと、犯人の怪しい描写や読者のミスリードを誘うテクニックが随所にちりばめられていて、最初に読むときとは頭の中での映像が変わります。同じ文章でも面白さが変わることで毎回新鮮な気持ちで読むことができます。そのおかげで新しい作品になかなかたどり着けませんが。(笑)
別府大学ビブリオバトル
1人5分の持ち時間で自分の好きな本をプレゼンし、参加者の投票で一番読みたい本を決めるビブリオバトルに出場しました。大学祭最中の学校でおこなったため、大学祭をテーマにした本を選びました。自分の好きな本を好きになってもらうのはとても嬉しいので、インパクトのある言葉選びを心がけて準備をしました。その甲斐あって見事優勝!今度は作品を読んだ人と意見交換をしたいですね。
様々な視点で考察する
自由なテーマでグループ発表をする授業で、私たちのグループは小説に出てくる"悪女"にスポットを当てて研究をしました。なぜその女性は魅力的で、周囲の男性の気を惹くことが出来るのか、作者が描く悪女の一挙手一投足を見逃さないように読み込みました。一見勉強とは関係ないテーマにも思えますが、描写の巧みさや個々の感じ方の違いがあって小説の奥深さを感じました。
講義ピックアップ
日本文学研究3
古典文学に表現されている人々の生き方を作品から丁寧に読み取っていきます。日記や中随筆を扱い、時代背景を考慮しながら作者の人物像に迫ります。
日本文学研究6
終戦後の現代小説の中から、「必ず読むべき作品」を取り上げる講義です。作者のテーマを読み解きつつ、作品と時代、文学と社会の関わりを分析します。
日本文学史
上代から近代まで長い歴史を持つ日本の古典文学を時代の流れの中で考えていきます。文学史が暗記ものにならないよう、時代の流れ、作品と時代の関係を合わせて見ていきます。
日本語学講義1
「日本語」を「文法」「語彙」「音声」「表記」「方言」等の様々な面からアプローチし、日本語の基本的な考え方や分析方法を習得します。
履修モデル
1年
科目区分 | 科 目 | |
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教養科目 | 基礎ゼミ | ◎導入演習(国際言語・文化) ◎基礎演習(国際言語・文化) |
学際科目 | ◎大学史と別府大学 ◎キャリア教育Ⅰ ◎文学 | |
コア1 | ◎哲学 ◎日本文化史 ◎心理学Ⅰ ◎スポーツと健康 | |
コア2 | ◎法学(日本国憲法) ◎歴史学 | |
コア3 | ◎数学基礎 | |
コア4 | ◎情報リテラシーⅠ ◎情報リテラシーⅡ | |
コア5 | ◎英語1 ◎英語2 ◎フランス語 | |
外書購読 | ◎外書講読 | |
専門科目 | 共通専門科目 |
◎国文学概論 ◎日本史概論1 ◎書道概論 ◎芸能文化論 |
2年
科目区分 | 科 目 | |
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教養科目 | 学際科目 | ◎心理学Ⅰ ◎心理学Ⅱ ◎日本文化史 |
コア1 | ◎社会生活概論 ◎社会思想史 | |
コア2 | ◎国際文化論1 ◎情報文化論 | |
コア5 | ◎英語3 ◎英語4 | |
外書講読 | ◎外書講読 | |
専門科目 | 共通専門科目 | ◎民俗学概論 ◎発達心理学 |
演習科目 |
◎発展演習1(国際言語・文化学) ◎発展演習2(国際言語・文化学) |
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学科専門科目 |
◎日本文学講義1 ◎日本文学講義3 ◎日本語学講義1 ◎日本語学講義2 ◎日本美術史概論 ◎日本文学史 |
3年
科目区分 | 科 目 | |
---|---|---|
教養科目 | コア1 | ◎世界文化史 |
コア2 | ◎国際文化論 | |
専門科目 | 演習科目 |
◎専門演習1(日本語・日本文学) ◎専門演習2(日本語・日本文学) |
学科専門科目 |
◎日本文学講義2 ◎日本文学講義4 ◎日本文学講義5 ◎日本文学講義6 ◎日本文学講義7 ◎日本文学講義3 ◎書の古典及び鑑賞学 ◎漢文学概論 |
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コース専門 科目 |
◎日本文学研究1 ◎日本文学研究3 ◎日本文学研究4 ◎日本文学研究5 ◎日本語学研究1 |
4年
科目区分 | 科 目 | |
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教養科目 | コア2 | ◎マスコミ論 |
専門科目 | 演習科目 |
◎卒業演習1(日本語・日本文学) ◎卒業演習2(日本語・日本文学) |
学科専門科目 |
◎国際文化論 ◎超域文化論1 |
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コース専門 科目 |
◎日本文学研究2 ◎日本文学研究6 ◎日本文学研究7 ◎日本文学研究8 ◎卒業論文 |