コース概要
グローバルな時の流れを歩む

日本の歴史に大きな影響を与えているヨーロッパの歴史や文化について、ローマ史を中心とする西洋史、中国史とイスラム圏の歴史を中心とする東洋史および古代中南米史・古代文明史を中心とする世界文化史の領域で学びます。文献史料を用いた教室での学習に加え、世界各地へ研修旅行に出かけ、現地の歴史を実地に体験します。
コースの特色
歴史の舞台を訪ねる海外研修
2年に一度、約1週間の海外研修を実施しています。希望者のみ参加となりますが、大学の中だけでは学べないことを学ぶチャンスです。ぜひ積極的に参加してください
近年の研修先
- 2011年度 スペイン
- 2013年度 メキシコ
私の大学生活
大学で学ぶ世界史
大学での世界史は一つの場所や時代などを集中して学ぶようなイメージを持っていましたが、実際の講義ではいろんなことを学んだうえで研究に進んでいきます。概論であっても、映像や写真などを多用した飲み込みやすいものが多く、モチベーションも下がりません。イメージがあることで基礎知識の定着にもつながったと思います。
必須スキル"英語"
世界史では、時代の流れをしっかり掴んでおくことはもちろん、英語での"調査・訳・筆記"が必要不可欠です。2・3年次の講義では、"訳"で手いっぱいになり、「本当に歴史学の学びができるだろうか」と心配になることもありましたが、今ではポンペイ遺跡の落書きについて卒論を書くところまできました。
世界史とは
"調べれば調べるほどはまる泥沼"ですね(笑)。範囲は広く、また調べる視点も様々ありますが、とても奥深く、それが醍醐味と言えます!旅行先でも知識を持っているから更に楽しめることも多くあります。英語で臆さず会話ができ、その土地の歴史から観光地を見る...人生を退屈させない学問だと思います!
文献が見つからない
ローマやギリシアの文献を探すことの難しさを痛感しましたね(笑)。日本語に翻訳されていないものが多いため、内容を紐解いて理解するだけでも相当な時間と労力がかかります。自分の研究に合致しているのか、使えるものなのかを判断することがものすごく大変でした!
世界史を教訓に
日本史よりスケールが大きい分、"とんでもない理由で起こる出来事"を調べていくことが魅力の一つだと思います。文化の違いもあるため、もともとそのような発想に至らないものもありますが、"こんな道は通らないぞ!"という、人生の教訓になりますよ(笑)!
憧れが専門になる
最初はそれほど興味のない分野であっても、先生方の"体験談"を交えた講義スタイルによって、いつの間にか感化されていましたね。私の場合は、単純に"洋風建築への憧れ"から、その根底にある古代ギリシアに惹かれていきました。
ノートの取り方
高校と違い、全ての内容を板書してくれるわけではありませんので、そのタイミングで説明された"言葉"と板書された"単語"を自分でつなげてノートテイクしていく必要があります。そのために発言も含めて書き留めていました。たまに余談からもテストに出題されていましたね(笑)。
学芸員に向けて
"古文書を読む"、"掛け軸のかけ方"、"巻物の取扱い方"など、普段世界史では取り扱わない体験が多く、とても新鮮に感じました。テストでは"自分の興味のある企画展"を書いて発表するというものもありました。実在の博物館から借りてくるものをリストアップしているとワクワクが止まりませんでしたね!
英文を読む力
2年・3年の2年間をかけて、10名程度のゼミで"英語の文献を読む"講義が行われます。テキストを予習→講義ではランダムに当てられる→読んで訳す→その場で添削が入るというスタイルです。辞書にも載っていない専門的な単語があり、本当に大変でしたが、英文の読み方が分かるようになったことは一番の成長ポイントです。
講義ピックアップ
世界史概論(西洋史)
ヨーロッパ連合(EU)のこれまでの歩みをたどり、ローマ帝国までの歴史をさかのぼることによって「ヨーロッパとは何か」を考えます。
世界史講義2(アジア史)
イスラーム史の概略を学習したのち、東南アジアにおけるイスラームの問題をとりあげ、さまざまな事例を学びながら、イスラームに対する理解を深めます。
世界史特講1(中国史)
中国史における変革期のひとつである「唐宋変革」について考察します。具体的には、唐朝の官制(律令官制)がどのような政治・制度の変遷を経て宋朝の官制へ変革するのかを考察します。
専門演習2(文明史)
古代メキシコの歴史や文化を、英文テキストによって学ぶことを通して、メソアメリカ地域で生まれた多様な文化や 文明への関心を涵養すると同時に、基礎的な英文読解力を養成することを目的とします。
履修モデル
1年
科目区分 | 科 目 | |
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教養科目 | 基礎ゼミ | ◎導入演習(史学・文化財) ◎基礎演習(史学・文化財) |
学際科目 | ◎大学史と別府大学 ◎キャリア教育Ⅰ ◎市民生活とアーカイブズ |
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コア1 | ◎文学 ◎世界文化史 ◎心理学Ⅰ ◎体育実技Ⅰ ◎体育実技Ⅱ ◎スポーツと健康 |
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コア2 | ◎法学(日本国憲法) ◎国際文化論1 ◎社会生活概論 | |
コア3 | ◎生物学 | |
コア4 | ◎情報リテラシーⅠ ◎情報リテラシーⅡ | |
コア5 | ◎英語1 ◎英語2 ◎フランス語基礎1 ◎フランス語基礎2 | |
専門科目 | 共通専門科目 | ◎日本史概論1 ◎日本史概論2 ◎世界史概論1(西洋史) ◎世界史概論2(東洋史) ◎文化人類学 ◎世界遺産学概論 ◎環境歴史学概論 |
2年
科目区分 | 科 目 | |
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教養科目 | 学際科目 | ◎インターンシップⅠ ◎ボランティア活動論 |
コア2 | ◎社会学 ◎情報文化論 | |
コア5 | ◎英語3 ◎英語4 | |
外書講読 | ◎外書講読1 ◎外書講読2 | |
専門科目 | 共通専門科目 | ◎博物館概論 |
演習科目 | ◎発展演習1(史学・文化財学) ◎発展演習2(史学・文化財学) |
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学科専門科目 |
◎アーカイブズ論Ⅰ ◎アーカイブズ論Ⅱ ◎世界史講義1(東洋史) ◎世界史講義2(アジア史) ◎世界史講義3(西洋史) ◎世界史講義4(文明史) ◎史学概論 ◎デジタルアーカイブズ |
3年
科目区分 | 科 目 | |
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教養科目 | 学際科目 | ◎キャリア教育Ⅱ |
コア5 | ◎TOEIC1 ◎TOEIC2 | |
外書講読 | ◎外書講読3 ◎外書講読4 | |
専門科目 | 共通専門科目 | ◎まちづくり特論 |
演習科目 | ◎専門演習1(西洋史) ◎専門演習2(西洋史) | |
学科専門科目 |
◎博物館実習 ◎アーカイブズ管理論Ⅰ ◎アーカイブズ管理論Ⅱ ◎歴史地理 ◎法制史 ◎国際交渉論 ◎地誌学 ◎文化財保護論 |
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コース専門 科目 |
◎世界史特講1(東洋史) ◎世界史特講2(アジア史) ◎世界史特講3(西洋史) ◎世界史特講4(文明史) |
4年
科目区分 | 科 目 | |
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専門科目 | 共通専門科目 | ◎地方行政論 |
演習科目 | ◎卒業演習1(西洋史) ◎卒業演習2(西洋史) | |
コース専門 科目 |
◎卒業論文 |