食品流通コース

コース概要

食品と発酵の専門知識を備えて
食品関連産業で活躍できる人材を育成

発酵食品コース

食の環境が複雑化する現代では、農業⇒食品の流通・加工・販売⇒消費という食品の流れ「フードシステム」を理解した上で、食品の生産や安全性を考える必要があります。食品流通コースでは、食品生産、食品衛生、品質保持の要となる微生物に関する基礎の上に流通・経営を学ぶことにより、専門知識を備えて食品産業で活躍できる人材を育てます。

コースの特色

食品の流通と経営について学びます

食品生産、食品衛生、品質保持の要となる微生物に関する基礎知識を習得し、その上に、マーケティングや簿記など流通・経営の専門知識を身につけます。

私の大学生活

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Student’s voice

ブランディングで商品に価値を感じてもらう

食品流通コース 
藤澤 凱大さん
大分県立大分鶴崎高校出身
open

バイオテクノロジーに興味があった

高校の頃からバイオテクノロジーには興味があってこの学科に進学しました。微生物のことはあまり知らなかったのですが種類や働きを学ぶにつれ面白さが増してきました。よく聞く遺伝子操作だったり、アレルギー反応のことなども授業でやるので食品の分野以外もできるところに魅力を感じますね。

実験の日々

1年生の頃から実験はたくさん行います。発酵食品(ヨーグルトや味噌など)を片っ端から作って調理していく実験や、食材に含まれるたんぱく質やビタミンの量を計測する実験など種類は様々です。なかでも、水質を分析する実験では水道水と、海や川の水との比較を行ったのは印象に残っています。生活排水が混じっているということもあり、川があまりキレイではなかったんですね。微生物の力で水質を改善することもできるので、私たちの研究で少しでも水質を改善させて行けたらと思っています。

ブランディングを学ぶ

食品流通コースでは、バイオテクノロジーのほかに流通や経済についての勉強もできます。私が非常に面白いと感じたのはブランディングです。いかに安く売るかという価格競争ではなく、商品に価値を感じてもらって一定の対価を得ることがとても重要になってきます。"豊後牛"などが有名ですね。いろんな成功例を見ながら、消費者から何が求められているのかを分析するのが面白いですね。


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Student’s voice

発酵食品が人体にもたらす影響

食品流通コース 
安部 晶雄さん
大分高等学校出身
open

生物が好きで選んだ学科

この学科を選ぶきっかけになったのは高校の生物の先生でした。教科書の内容は分かりやすかったですし、時々「種の存続」などいまだ解明されていない分野の話もしてくれて、生物という教科自体に興味を持つようになりました。いまは微生物の研究などをしていて、菌の働きなどを調べるのがとても楽しいですね。

発酵食品と健康

最近では腸内環境の大切さがよくテレビなどで取り上げられていて、まさにその分野の実験をよく行っています。例えば味噌を作る実験のときは、味噌が発酵したことによって、体にどんな影響があるのかなど、味の先にある健康に着目して食品を開発できる楽しさがあります。

食と微生物を学ぶ最高の環境

学科の中では上級生、下級生との交流が多く、先輩方と話す機会が多いですね。他にも卒業論文発表にも参加させてもらったりして、いろんな研究内容を知れたりできます。食や微生物についての研究が多いので、その分自分の研究にたくさん生かせます。まだ先輩方が手を付けていない分野にチャレンジして、将来はパンやお菓子の業界で活躍したいと思っています。


講義ピックアップ

醸造・発酵産業論

醸造・発酵産業や環境ビジネス等の第一線で活躍する現場の方々の臨場感あふれる話を聴くことにより、わが国が世界に誇れる醸造・発酵技術への理解を深めます。

農業経営

大きな転換を迫られてる日本の農業において、食料事情および農業経営の理解を通じて、現実経済の動きや農業経営にかかわる経営管理上の課題や問題点を考えます。

食料流通システム

農産物と食品の市場と流通について、卸売市場や産直の仕組みを学び、コメ・青果物・食肉・水産物など食品がどのようにして消費者のもとに届くのかを考えていきます。

フードシステム論

食べ物は、気候や社会情勢で需給が大きく変動します。食料自給率や外食産業についてグループワークを行い、食料流通や日本の食を考えていく基盤を作っていきます。