文化財研究所

文化財研究所

文化財研究所所長 田中裕介
文化財研究所所長
田中 裕介

別府大学文化財研究所は、平成9年度の文学部文化財学科と大学院文学研究科新設を契機として、地域に根ざした教育・研究活動をさらに積極的に推進するため、平成10年度に設置され、本年度で18年目を迎える。発足にあたっては、次のような研究活動の基本的方針を掲げた。

  • 別府大学が長年にわたって積み上げた歴史・文化財の調査研究の実績をふまえ、地域及び国内外の歴史と文化財の調査研究を進め、時代と社会の要請に応える「文化財学」の構築と発展に寄与する。
  • 別府大学の位置する東九州には、恵まれた自然的、歴史的環境の中に、先史・古代から近現代にいたるまで多くの史跡・文化財を擁している。こうした環境の中で、地元自治体や他の研究機関等と提携し、地域に密着した調査・研究活動を行ない、地域の学術文化の振興と文化遺産を生かした地域づくりに寄与する。 主な研究活動は以下の通りである。

自主研究

別府大学構内の円通寺遺跡の発掘調査が7次にわたって実施され成果をあげている。また研究所では、施設のある別府大学歴史文化総合研究センターに配備された科学機器を駆使して、科学技術を生かした文化財研究及び文化財の保存・修復技術等についての研究開発をすすめている。


自治体等との共同研究や受託研究

研究所では、発足以来地元の教育委員会と連携し共同して、それぞれの地域の遺跡や文化財についての調査研究を推進している。これまで県内では日田市、旧佐賀関町、竹田市、別府市、宇佐市、旧九重町、県外では愛媛県、熊本県などの古墳や諸遺跡の発掘、実測調査及び出土鉄器の分析研究、遺跡出土の青銅製品の鉛同位体比分析等々を実施してきた。また、広く西日本の自治体等が実施した発掘調査出土品等について、要請に応じて質量分析計などの最先端機器を使い、その科学分析や保存処理を行い地域の文化財保護に寄与している。さらに共同研究として多くの研究員が総合地球環境学研究所のプロジェクト研究にも加わり、日本列島の自然と人間の関係史解明の研究成果をあげている。


地域普及事業

地域の歴史と文化に対する理解を深めるための研修や講座等啓発事業を推進している。平成10年度より文化財研究の成果の公開と講習を兼ねたセミナーを開催している。また、地域の歴史・考古学の研究を文化財学科の実習教育に資するため、大学構内の周知遺跡である円通寺遺跡の発掘調査を実施し、学生の発掘実習の場として公開し活用したほか、県内外の発掘調査でも、多くの地域住民の調査参加を受け入れ、地域住民との教育研究交流を深めることに寄与している。


所在地・連絡先

大分県別府市桜ケ丘5-2
Tel. 0977-27-6116(歴史文化総合研究センター)

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