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野津原方言調査会と国際言語・文化学科の学生とのオンライン交流会

 nostu2.jpg大分市野津原地域の方言を集めた『野津原方言集』の電子化に取り組んでいる国際言語・文化学科の「言語文化論Ⅱ」受講学生と野津原調査会とのオンライン交流会が11月26日に行われました。
 野津原方言調査会では、30年間で35冊の方言集『野津原方言集』を作成・発刊しています。『野津原方言集』は単なる方言単語を集めたものではなく、昭和・平成・令和の時代や第二次世界大戦を体験した人々の話・伝説・昔話を集めた、方言による地域文化の伝承集となっています。『野津原方言集』を後世に伝えたいと、分の方言を研究している文学部・国際言語文化学科の松田美香教授は授業の一環で方言集の電子化に取り組んでおり、野津原方言調査会のみなさんと学生の交流会を企画しました。当初は、学生たちが野津原を訪問する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、オンラインでの交流会になりました。

 交流会では、学生が電子化作業の中から疑問に思った方言やオノマトペの意味や使い方、また、野津原地域の良さなどを質問しました。調査会の方からは意味と用法の説明があり、また、野津原地域の良さは、「人々の団結」「自給自足ができること」との答えでした。「方言は自分の個性や強みになるので、大切にしてほしい」というメッセージもあり、実り多い時間となりました。
 なお、この活動は『大学等による「おおいた創生」推進協議会※』の支援を受けています。

※支援主体:大学等による「おおいた創生推進協議会」令和2年実践型地域活動事業
採択事業名:「野津原方言調査会と学生との学術的な交流機会の創出~『野津原方言集』1~15巻の電子テキスト化による大分方言のオノマトペ研究を通じて~」

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[投稿日:2020年12月 7日]