トピックス

本学初!日本語教育能力検定試験に留学生が合格

「日本語教育能力検定試験」とは、日本語教員に必要とされる基礎的な知識・能力を検定することを目的とした試験で、日本語教員になるための登竜門となっています。出題範囲が膨大なうえ、令和元年は全国で9,380人が受験し、合格者したのは約28.3%にあたる2,659人と狭き門。日本人ですらなかなか合格できない超難関の試験に、国際言語・文化学科3年の留学生、趙佳琳さん(チョウカリン:台湾)が、本学では留学生としてはじめて合格しました。しかも1回目で合格という快挙です。趙さんは、日本語・日本語文学コースを専攻し、「将来は台湾で日本語教員になる。」という夢に向かって勉強をしています。
 世界には400万人もの外国人が日本語を学習しており、国内の日本語学習者も増加傾向にあります。日本人学生だけでなく、留学生も日本語教師として、本学から多くの人材が巣立っていってほしいと思います。

〈合格した趙さんの声〉
IMG_4576 トリミング.jpg
 最初は「こんなの絶対無理だ」と思っていました。
1年の時、先生から日本語教育能力検定試験というものを初めて伺い、1冊の問題集を頂きました。文字は全部読めているのに、書いている内容がさっぱりわかりませんでした。先生は「一生懸命頑張れば合格できるよ」と励ましてくれましたが、こんなもの、勉強しても本当にできるようなるのか、と疑ったことは今でも鮮明に覚えています。そんな自分に対する不信感を抱えながら、2年生になってからは日本語教員養成課程の履修を始め、先生から頂いた問題集の内容が少しずつ理解できるようになりました。それから教壇に立つ未来の自分が想像できるようになって、教師としての在り方もだんだんと分かるようになりました。気がつけば3年生になって、全然わからなかった問題集がいつの間にかさらさら解けるようになっていました。
2年間も地味な努力を積み重ねていけば、出来ないと思っていた事ができるようになり、自分の想像以上に大きく変わる事が出来ました。1年生の時に先生が励ましてくれた言葉はいまさらながらやっと実感できるようになりました。すべてが先生の言う通りでした。惜しみなく知識を提供してくださった先生、一緒に頑張ってくれたクラスメート、勉強に付き合ってくれた友達、そして国で応援してくれた家族には何とお礼を言って良いのかわかりませんが、皆さんのおかげで今ここに私がいます。皆さんのおかげで、日本語教師としてのスタートラインに立つことが出来ました。この気持ちを忘れることなく、これからも頑張っていきたいと思います。

 

[投稿日:2020年1月29日]