川野美華先生が「いよいよはきい展」を銀座の画廊で開催しました
本学文学部国際言語・文化学科で、絵画実習を担当している非常勤講師の川野美華先生(本学文学部芸術文化学科研究生修了)が、すべて新作による個展を東京の銀座の画廊「77Gallery」で開催しました。
なにか不気味で、しかし美しい色彩によるアカデミックな側面もみせ、さらに若い日本人女性のかわいらしさを合わせもった、独自の世界を創出しています。展覧会に合わせて画集『いよいよはきい』も玲風書房から出版されました。川野先生は、春陽展で春陽会賞や損保ジャパン日本興亜美術財団賞を受賞するなど、いま注目されている作家のひとりです。
※作品右《夜行性の庭》
「私にとっての私の絵画」 川野 美華
西洋神話や聖書などの宗教画のなかには、
キリスト=子羊(穢れのない生贄)
マリア=雄蘂のない百合の花(純潔)
などのアトリビュートが
その人物や事柄の象徴として表現されています。
まるで記号のように、誰もしらない
私の絵画世界だけのアトリビュートをちりばめて絵にしたら
どんなに楽しいだろう
心躍る瞬間です。
西洋神話や聖書の題材を、
私自身の日々の生活を引きずり込んで
病みつきなって描きはじめました。My Drawings to me
Attributes such as lamb( the sacrifice who doesn't have taint)= Christ, Lily which doesn't have stamens(purity) =Maria and etc. are expressed as its figure or a symbol of a matter in Western religious arts such as a Western myth and of the Bible. How it will be fun if I could draw like a code by inlaying the attributes of my own painting world no one knows. It is a moment to be thrilled in imaging that.
Drawing subjects in Western myths and a Bible in my daily life, I gave myself up to begin drawing them.川野美華画集『いよいよはきい』(玲風書房、2016年刊行)より抜粋
[投稿日:2016年11月11日]