【食物栄養学科】隠れ肥満にご用心!
肥満は体脂肪の過剰な蓄積という定義があります。しかし、実際には体脂肪率を正確に測ることは容易ではないため、身長と体重を使ったBMIという値を使って肥満かどうか判定する事が多いです。このため、体重によって「太っている」かどうかを判断しがちですが、実はここに落とし穴があり、BMIでは肥満ではないのに体脂肪率を調べると肥満に該当する方がいます。これを「隠れ肥満」と呼んでいます。隠れていても肥満には変わりなく、気をつけなければいけません。
別府大学食物栄養学科の運動生理学実験において大学生対象に学生間で様々な調査を行った結果、隠れ肥満者の出現率は対象の31%でした。この調査は論文として投稿し審査を受けて厚生労働統計協会が発行する「厚生の指標」8月号に掲載が決まりました(本学図書館で閲覧できます)。
今後、吉村研究室の卒業論文研究の一環として隠れ肥満者の身体的特徴や食事・運動介入による解消法などの研究を進めていきます。
[投稿日:2019年8月23日]