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大学院20周年講演会を開催しました

大学院20周年講演会を開催しました

 11月18日(土)、本学3号館ホールにて、大学院文学研究科創設20周年を記念し、「歴史と文学のはざまで」というテーマで講演会とディスカッションを開催しました。講演会でははじめに、本学名誉教授の後藤宗俊氏に「天武・持統朝の政治と『万葉』歌ー大来皇女の歌をめぐってー」という演題で考古学に基づきながら、万葉の歌を読み取ることにより、当時の政治に関わらなくてはならなかった大来皇女の心情をお話しいただきました。
 次に東京大学名誉教授の五味文彦氏に「文学で読む日本の歴史ー」という演題で『枕草子』を中心に当時の自然観に触れつつ、歴史の変化についてお話しいただきました。その中で、「文学は書かれ、描かれた時代の物の見方、想像力をよく示す」ものであり、「時代の動きを探るのに最適な史料」ということを示されました。
 続いて行われたディスカッションでは、時代を知ることで文学を知ることができ、文学によって空間、時間に関わる現在との距離感を縮めることができるということが論じられました。それは、「歴史と文学」についての考え方を深く掘り下げるものとなり、学生のみならず一般の参加者の方々も深く興味を持って聞き入っていました。

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[投稿日:2017年11月22日]