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特別展『被災文化財の修復と保存』、ワークショップ「被災資料の安定化処理技術 講義の実技」を開催しました

特別展『被災文化財の修復と保存』、ワークショップ「被災資料の安定化処理技術 講義の実技」を開催しました

IMG_3663.JPG 7月8日~8月17日まで、別府大学附属博物館本館において特別展『被災文化財の修復と保存』―東日本大震災と九州の自然災害を通して―を開催いたしました。展示には、被災から現在までの状況の変化と、現在も直面している安定化処理の問題について学べるように、津波被害により被災した陸前高田市立博物館で展示していたものを中心に脱塩処理等の安定化処理した考古遺物や着物、本、昆虫標本、オルガンなどを展示しました。また、津波被害前から直後そして現在の陸前高田市の状況や、被災文化財の安定化処理の方法などの説明パネルのほかに、熊本地震により被災した熊本城、阿蘇神社と九州北部豪雨災害で被災した日田の被災から現在の復興状況をパネルで紹介しました。本特別展には県内外から多くの方に観覧していただきました。

 また関連事業として8月4日には、ワークショップ「被災資料の安定化処理技術 講義の実技」を開催いたしました。ワークショップ当日は、主催者として大津波プロジェクト会長髙橋廣至氏、開催者として九州文化財保存推進連絡会議副会長 下村 智が挨拶をおこないました。その後、実際に作業に従事しています陸前高田市立博物館の浅川崇典氏に「津波被災した資料の安定化処理の概要」についての講演があり、引き続き陸前高田市立博物館の荒木 優氏と浅川崇典氏により、「津波で被災した民具資料の安定化処理」、「津波で被災した紙資料の安定化処理」について、実際の被災したものを扱いながら安定化処理について学びました。人数制限がありましたものの、多くの自治体関係者、関係企業の担当者、学生が参加しました。
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[投稿日:2019年8月 6日]