毎日全国学生競書展で、初等教育科の藤本明さんが文部科学大臣賞を受賞
第68回毎日学生競書展(毎日新聞、西部毎日書道会主催)において、本学短期大学部初等教育科1年の藤本明さんが、最高賞である文部科学大臣賞(高校・大学部門)を受賞しました。国内外から11,788点の応募があり、最高賞は小、中、高校・大学部門から1名づつ3名が選出されました。規定課題の「君諱宝子」の4文字を堂々と書き上げ、のびやかさ、バランスの良さが高く評価されました。
藤本さんは、祖父で書道家の荒金大琳先生が主宰する書道教室に2歳から通い、稽古を続けてきました。子どもたちに書道の楽しさを伝えたいと、初等教育科へ進学。幼稚園教諭を目指し、勉強と書道の稽古の両立に奮闘しながら、競書展にもチャレンジしました。出品に向け、荒金先生が書いた手本をもとに制作に取り組みました。「偶発的な線を生み出すこと、重厚が大切」とのアドバイスを受け、何度も書き直し渾身の一枚を出品。「目標にしてきた賞を受賞できてうれしい」と、喜びを語ってくれました。
惜しくも本賞の新聞発表前日の2月22日に、荒金先生が逝去。「いろいろな文字をみてきましたが、祖父の字はあたたかさがあって一番好きです。書道の師匠として、また祖父として深い愛情を注いでもらいました」と、藤本さん。3月23日に大宰府天満宮で行われる受賞式には、荒金先生の写真とともに出席するようにしているそうです。
藤本さんの祖父、荒金大琳(信治)先生は本学名誉教授でもあります。藤本さんの受賞をお祝いするとともに、本学で長年に渡り、教育・研究にご尽力いただいた、荒金大琳先生のご冥福をお祈りいたします。
[投稿日:2024年3月11日]