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卒業生の孟憲巍さんが第8回(平成29年度)日本学術振興会育志賞を受賞しました

卒業生の孟憲巍さんが第8回(平成29年度)日本学術振興会育志賞を受賞しました

 本学人間関係学科卒業生で、今年3月に九州大学大学院人間環境学府博士後期課程を修了した孟憲巍さん(写真中央)が、第8回(平成29年度)日本学術振興会育志賞を受賞しました。

 日本学術振興会育志賞は、天皇陛下の御即位20年に当たり、社会的に厳しい経済環境の中で、勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援・奨励するための事業の資として、平成21年に陛下から御下賜金を賜り、このような陛下のお気持ちを受けて、将来、我が国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士後期課程学生を顕彰することで、その勉学及び研究意欲を高め、若手研究者の養成を図ることを目的に平成22年度に創設されたものです。対象者は、人文学、社会科学及び自然科学の全分野において、大学院における学業成績が優秀であり、豊かな人間性を備え、意欲的かつ主体的に勉学及び研究活動に取り組んでいる大学院生としています。(https://www.jsps.go.jp/j-ikushi-prize/kettei_8_h29.html より引用)
 今回、152名の候補者の中から受賞者18名が選考され、3月6日に秋篠宮ご夫妻ご列席のもと、日本学士院(東京都台東区)で授賞式が執り行われました。
 

 孟さんは中国出身で、本学文学部人間関係学科に進学し、大嶋美登子教授のゼミに所属していました。卒業後、九州大学大学院に進学し、本学非常勤講師である、九州大学大学院人間環境学研究院の橋彌和秀准教授(写真右から二人目)のもとで研究を続けました。孟さんは、研究テーマ「環境情報および他者理解を踏まえたコミュニケーション行動の初期発達:乳児期における実証的検討」において、乳児を対象にコミュニケーションの初期発達の実証的検討と、科学者としての将来性が高く評価されました。
 孟さんの今後のご活躍を期待しています。

孟憲巍さんのコメント
 調査に参加してくださったお子さん・保護者の方や日々研究の議論を一緒に重ねてきた研究者をはじめ、多くの方々からのご支援があり、本研究を達成することができました。育志賞に選ばれ研究が評価され嬉しく思っています。記念茶会にて秋篠宮両殿下から励みのお言葉を賜り、大変光栄に思っています。今後とも、『人間とは何か』という問題意識を背景に、我々が持つ能力や行動様式およびそれらの形成プロセスの解明に向けて邁進していきたいと思います。
 
大嶋美登子特任教授のコメント
 孟さんは、ゼミを和やかにする中心人物でした。卒業してからもよく訪ねてくれ、研究の進み具合などを報告してくれました。今回の受賞はとてもうれしいことで、在学生の励みになります。

 

[投稿日:2018年4月24日]