トピックス

卒業生が8年間の研究成果を発表「田染荘のトンボ図鑑」

卒業生が8年間の研究成果を発表「田染荘のトンボ図鑑」

 本学の卒業生で、歴史文化総合研究センター職員の佐藤さくらさん(大学院文学研究科歴史学専攻後期博士課程満期退学)が、今年4月に豊後高田市の田染荘に生息するトンボの観察・撮影した記録『田染荘のトンボ図鑑』を自費出版しました。
 田染荘は中世荘園集落の姿を今にとどめており、美しい農村景観が広がっています。2008年に、史学・文化財学科の飯沼賢司教授らが中心となり、田染荘(大分県豊後高田市)の文化的景観の調査がはじまり、佐藤さんも度々田染荘を訪れ、里山に生息するトンボに魅せられるようになりました。観察を続ける中、ため池の改修工事や農薬の使用によりトンボが減少していることに危機感を抱き、「トンボのいる農村風景を後世に伝えたい」と、8年間に渡る観察記録を図鑑形式でまとめました。
 図鑑には、49種類のトンボの写真が掲載されています。
佐藤さんは「千年後も田染の荘の農村風景の中でトンボが乱舞していてほしい。トンボとともに、田染荘の美しい農村景観について考えてもらえたら」と、出版への想いを語ってくれました。

 

◎冊子の購入・お問い合わせ
歴史文化総合研究センター 佐藤さくら
TEL 0977-27-6116

 

[投稿日:2017年5月26日]