本学大学院修了生が日本生殖心理学会で優秀論文賞を受賞
本学大学院臨床心理学専攻修了生の稗田真由美先生(本学文学部人間関係学科非常勤講師及び臨床心理相談室相談員)が、2018年度の日本生殖心理学会の学術雑誌に掲載された中で、研究の科学的整合性、論究の妥当性、発展性にかかわる審査で特に優れた論文と認められ、優秀賞を受賞しました。
論文タイトルは「大学生と初診患者における生殖知識と健康意識についての比較と不妊講義の学習効果」(共同研究者:大嶋美登子(人間関係学科・教授)、矢島潤平(人間関係学科・教授))であり、2018年2月に開催された学術大会で一般発表したものを更にブラッシュアップして論文にまとめたものです。論文の中身は、不妊で悩んでいる外来患者に対して生殖に関する知識や心理教育を行った際の心理的効果についてまとめたものです。特筆すべきは、不妊で悩んでいない対象者にも同様の心理教育を行い、その結果を比較検証し,外来患者や一般の人に対する心理教育の中身の違いを明確にしたことです。稗田先生は本学大学院を修了後臨床心理士として医療や教育分野など多方面で活躍している貴重な人材です。今回の受賞は、不妊治療の正しい知識やその心理教育の手法を明確にしており、不妊で悩んでいる夫婦のみならず若者たちに対しても、不妊の知識普及につながればとの稗田さんの考えが実を結んだと思います。
稗田さんは「大嶋先生や矢島先生に粘り強くご指導頂いた結果,受賞することができたと思っています。先生方は修了後も常に気にかけて頂き本当に感謝しています。今後も大好きな研究を続けて、その成果をアピールしていけるよう励みたいと考えています。」と謙虚に喜びを語りました。
(写真:左から、矢島教授、稗田真由美先生、大嶋教授)
[投稿日:2019年4月12日]