発酵食品学科の学生がどぶろく祭仕込みを体験(杵築市大田、白髭田原神社)
9月30日(土)、10月1日(日)の二日間、発酵食品学科の学生が、どぶろく祭の仕込みを体験しました。
杵築市大田の白髭田原神社どぶろく祭(国の選択無形民俗文化財指定)は、710年(和銅3年)から1300年以上続いているとされ、毎年10月17日、18日に行われる前日祭と例大祭でどぶろくが振る舞われてきました。神社は国税庁からどぶろく製造を認められており、お祭りの前にどぶろくの仕込みが行われます。
学生たちは、今年2回目の仕込みを体験させてもらいました。一日目は、田原山川での米洗いと洗った米をタンクで浸水する作業までを見学。二日目は、1回目の仕込みで麹と蒸米と和水を混ぜて、すでに発酵している樽に、さらに蒸米を加えていく作業です。学生は、蒸米を白布の上に広げて冷ます作業と冷めた蒸米を樽に入れてかき混ぜる作業を主に体験しました。地元の氏子の皆さんと交流しながらのどぶろく造り体験は、地域で大切にされている伝統行事を知る機会にもなり、将来酒造や発酵に関係する仕事を目指す学生たちにとって得難い体験になりました。
学生からは「もろみの撹拌のような繊細な作業をさせていただけたので、とても貴重な体験になりました。」「初めてのお酒造りでしたが授業で習ったこと新しく知ったことその全部を使うことができてとても楽しかったです!」「神社近くを流れる川を新米の研ぎ汁が白くたなびく様や、杜氏が蒸された米を境内に用意したサラシの上に広げたときに、暗闇に水蒸気が光る様子を見て、どぶろく祭は自然の恵みを祝う人々と自然との共生のカタチだと感じました。」といった感想が聞かれました。
地元の皆様、貴重な機会を与えていただいて、本当にありがとうございました。
※今年のどぶろく祭りについてはこちらをご覧下さい
[投稿日:2017年10月10日]