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別府大学文化財研究所が鷹塚古墳の発掘調査現地説明会を開催します


 本学の文化財研究所は平成20年から別府市春木に所在する実相寺古墳群中最大の鷹塚古墳(たかつかこふん)の発掘調査を行ってきました。今年度は古墳の規模と墳形の確認を目的に調査を行いましたが、その課程において、当古墳が当初想定していた円墳ではなく、方墳であったことが判明しました。
 九州管内の方墳としては、一辺が約40mで高さが7~8m程の旧豊前国の甲塚古墳・橘塚古墳が著名ですが、鷹塚はこれらより一回り小さく、一辺が30m弱で高さが5m程になると想定されます。また、この古墳の敷地内にかつて家形石棺の蓋が落ちていたとの言い伝えもあり、現在、この蓋は実相寺遺跡公園内に残されています。
 今回の調査では、「方墳」という墳形と「家形石棺」という極めて畿内政権との密接な関係を推測させる発見があり、その様相から、古墳の築造時期は6世紀第4四半期頃(TK209並行)と予測しています。この方墳の発見は、今後、別府の歴史を考えるに当たって、極めて重要な意味を持つことが判明しましたので、下記の要領で現地説明会をおこないます。興味のある方は見学にお越し下さい。

 1.日 程 平成22年2月27日10:00~13:00頃まで
 2.会 場 別府市春木実相寺遺跡公園
 ※お問い合わせ先 別府大学33号館(歴史文化総合研究センター)
                   〒874-0915  別府市桜ヶ丘5組-2 (TEL:0977-27-6116)

 

[投稿日:2010年2月26日]