シンポジウム「『被災文化財の修復と保存』―東日本大震災と九州の自然災害」を開催しました
7月8日からの特別展と8月4日のワークショップに関連して、第4回九州文化財保存学研究会として、シンポジウム『被災文化財の修復と保存』―東日本大震災と九州の自然災害 を8月5日に開催いたしました。会場には200名の九州文化財保存推進連絡会議参加団体の代表者、各研究機関の専門家ならびに学生や一般の市民の方々の出席がありました。
シンポジウムでは、はじめに東京国立博物館名誉館員の神庭信幸氏に「東日本大震災から8年」という題で記念講演をしていただきました。次に東日本大震災の事例として、鈴木まほろ氏(岩手県立博物館学芸員)より、「東日本大震災における岩手県内の自然史資料のレスキュー活動」を発表していただきました。その後、九州の事例発表として、網田龍生氏(熊本市経済観光局熊本総合事務所所長)に「熊本城の地震被害と今後の復旧事業」、宮本利邦氏(阿蘇市教育委員会社会教育課社会教育係)「阿蘇市における平成28年熊本地震の被害対応と文化財復旧の取組」、養父信義氏(Y.O設計、NPO法人本物の伝統を守る会理事長)「九州北部豪雨等における文化財被害状況とその修復」を発表していただきました。
これらの講演と発表の後に、討論会として 本学ブランディング実行委員の渡辺智恵美が進行となり、「『被災文化財の修復と保存』―東日本大震災と九州の自然災害を通して―」を行いました。発表者から発表内容の補足説明や、会場から多くの質問があり参加型のシンポジウムになりました。
[投稿日:2019年8月 6日]