【別府大学短期大学部】「がん教育」の実施について
本学短期大学部では、今年度から教養科目のひとつとして、初等教育科と食物栄養科が共通して学べる「健康科学概論」を開講しています。この科目の中で、日本で身近な病気となった「がん」に関して基本的な知識を学ぶことを目的として、「現代社会とがん」と題した「がん教育」を行いました。「がん教育」は、小中高校では進展しつつありますが、一般の大学においては医療系学部を除いて積極的には行われていないようです。
今回、別府医療センター地域医療連携室がん相談支援センターでソーシャルワーカーとして活躍されている玉野緋呂子先生から「がん」に関する講演を行っていただきました。一般的な「がん」の罹患状況、原因や治療法のほか、AYA世代【Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)】にも「がん」の発生がすくなからずあること、その一方で「がん」に対する支援活動も行われていることなど「がん」は身近な問題であることを話題提供していただきました。さらに大分県内で活動するがん患者支援団体「Cuna Juego(クーナフエゴ)」(※スペイン語でゆりかごで遊ぶの意味)のメンバーによるがん体験談の後、玉野先生の指導でグループワークを行い「がん」への認識を高めました。
学生からは「生活習慣の大切さ」「がんにかかっても支援する場があること」「寄り添う気持ちの大切さ」など「がん」に対する理解が深まったなどの意見があり、充実した学習機会となりました。
[投稿日:2022年7月19日]