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ドラフト指名で埼玉西武ライオンズに入団した岩尾利弘君からのメッ セージ

  2009プロ野球ドラフト会議において別府大学の岩尾利弘君が埼玉西武ライオンズに3位指名されました。本学野球部としては,創部以来はじめてのプロ野球選手誕生ということで関係者一同喜んでおります。

iwao01.jpg  津久見の小さな少年野球団に入り,投手としてのデビュー戦で1イニング10失点したことがトラウマになり,自分が投手としてプロ野球に行くなど夢にも思いませんでした。
 津久見高校では2年生のときにリリーフを任され,3年でエース。しかし,あまり注目される投手ではありませんでした。そんな自分が大きく変わったのは,大学2年の時に全日本大学野球選手権に出場したときでした。
 実は,別府大学を希望したのは,近年急速に力を付けてきたチームであり,割合少人数の部員で和気あいあいとした雰囲気で練習していると聞いたからです。私は,高校時代の実績が無かったので,一般学生として入試を受けて別府大学文学部に入学し,野球部に入りました。今考えると,そんな雰囲気が自分にはあっていたのでしょう。ただ言われるままの練習をするのではなく,自分で工夫しているうちに投手としての考え方が少し分かってきたのではないかと思っています。
 さらに,九州地区大学野球選手権で優勝したのをきっかけに,大きな自信につながり投手というポジションがはじめて面白いと感じるようになりました。1回 戦で対戦した八戸大学の桜田投手の投球フォームを筆頭に多くの好投手を間近にみて参考にしていました。そうしていくうちに,気づくと球速が136キロから 146キロへと速くなっていました。常に自分の頭の中で「向上したい」という思いで,努力してきた結果だと自分では思っています。色々な意味で自分は成長できているという自信はあったのですが,西武ライオンズから3位指名をいただけたのには驚きました。私を認めてくださったスカウトの方々には心から感謝しております。西武ライオンズは私にとって理想の球団です。野球をする環境がとても整っているし,渡辺監督もプロ野球を代表する投手なので,色々なことを教わりたいと思っています。

別 府 大 学 へ 一 言
 別府大学の野球部で私は大きく成長しました。仲間に恵まれ,監督の指導方針も自主性を重んじるスタイルで伸び伸びとした学園生活を送ることが出来ました。
 そして,常に自分の頭で考え,小さな積み重ねをしながら自分の技術を磨く努力をする大切さを教えてくれたのです。
 私は文学部芸術文化学科(現:国際言語・文化学科)の学生であり,安松みゆき先生に鍛えられながら,野球だけでなく芸術系のことも学ぶことが出来ました。
 アットホームな雰囲気の中で暮らした4年間は絶対忘れないでしょう。私を育ててくれた別府大学に感謝し,プロ野球の世界へ羽ばたいていきます。ありがとうございました。
(別府大学 岩尾利弘)


wada01.jpg別府大学硬式野球部は2007年全日本大学野球に初出場以来,九州地区大学野球連盟では優勝2回,準優勝2回,九州大学野球選手権準優勝1回と確実に力をつけています。そういった状況で,今回の岩尾君の指名は,部員だけでなくOB諸君にもおおいに励みになることと思います。
 岩尾君の高校野球の実績はほとんどありません。部員の中には甲子園で華々しい活躍をした選手もおりますが,本人の努力が素質を開花させたのだと思います。本学野球部は,実績ある者も無い者も同じラインから横一線で互いに切磋琢磨しながら頑張っています。
 これからも,第2,第3の岩尾選手が出てチームに良い伝統が生まれることを期待します。
(別府大学硬式野球部監督 和田正)

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キャンプ中の岩尾君の特集Youtube映像はコチラ





 

[投稿日:2010年2月16日]