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大学院生河野桐香さんが「日本精神衛生学会第37回大会」でBERÖM賞(優秀賞)を受賞しました

大学院生河野桐香さんが「日本精神衛生学会第37回大会」でBERÖM賞(優秀賞)を受賞しました

 本学大学院臨床心理学専攻修士課程1年の河野桐香さんが、「日本精神衛生学会第37回大会(12月4日(土)~5日(日):於オンライン)」での一般演題発表において、研究の科学的整合性,妥当性及び発展性にかかわる審査で優れた発表と認められ、BERÖM賞(優秀賞)を受賞しました。
 発表内容は,「援助要請スキルに及ぼすロールプレイの効果」(共著:植山雄貴・高場瑛久(本学大学院臨床心理学専攻修士2年),矢島潤平(人間関係学科教授))と題して,大学生を対象に日常場面で起こりそうな援助要請を必要とするロールプレイを体験することによって援助要請スキルの変化を検証した研究です。援助要請スキルとは,友人や家族に適切に援助を求める能力のことです。最近の若者は他者とのコミュニケーションが希薄となり,この能力が少ないとされているため,ロールプレイ(本番を想定したリハーサル)によって,援助要請スキルを高めようとした研究です。その結果,ロールプレイに参加した人に加えて,見学したのみの人も,援助要請スキルの向上が認められました。つまり,ロールプレイを体験することで,他者に対して援助を求める能力を手に入れることができることを明らかにしました。
 河野さんは、「初めての研究発表の場ということもあり緊張しましたが,賞という形で認めていただいたことを嬉しく思います。これも,共同研究者の植山さん,高場さん,そしてご指導いただいた矢島先生の協力あってこそだと感じており,感謝しています。今後も,人々の健康維持に活かせるような研究を続けていきたいです。」と喜びを語りました。

 

[投稿日:2021年12月24日]