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アジア歴史文化研究所主催講演会「別府大学東洋史学の40年」

 別府大学文学部史学科・史学文化財学科では東洋史分野を柱のひとつに据え、長きにわたってこの分野に関心のある学生を迎え、また卒業生として社会に送り出してきました。本学の東洋史分野の特長は、伝統的な漢文史料による中国史研究に加えて、それ以外のアジア諸地域に目を向ける教育・研究を行ってきたことです。
 これを支えたのが、インドネシアのイスラーム研究を専門とする利光正文教授です。勤続40余年を迎える利光教授は本年度一杯でご退職の予定ですが、この催しでは、この機会に先生の研究業績を振り返るとともに、今後の本学における東洋史研究の新たな展開の契機を見出したく思います。

【アジア歴文化研究所主催講演会「別府大学東洋史学の40年」】
日時:2017年11月3日(金・祝日)
場所:本学別府キャンパス メディア・ホール
時程:12時30分開場

第1部
13時~14時 
講演「インドネシア・イスラーム研究の40年―"オリエンタリズム"を超えて―」 
小林寧子氏(南山大学外国語学部 教授)
【講演要旨】
近年とかくメディアで話題になる「イスラーム」という宗教ですが、世界最大のムスリム(イスラーム教徒)人口を擁する国がインドネシアであるということは、日本ではあまり知られていません。しかし、インドネシアのムスリムは日本と縁が深い人々です。現在日本に一番多く在住するムスリムはインドネシア出身ですし、歴史的にも第2次世界大戦時に日本軍は占領統治でインドネシアのムスリムと直接向き合うという体験をしています。発祥地メッカから遠く離れた東南アジアの島嶼部(とうしょぶ)に、イスラームはどのようにして根づいたのか、その地域の人々はどんな暮らしをしているのか。インドネシアを通して、イスラーム世界の多様性、また私たちの異文化理解のあり方について考えます。

14時~14時30分 コーヒーブレイク 
ご参加の皆さんにお茶と菓子をご用意します。

第2部
14時30分~16時 
座談会「別府大学東洋史学40年の歩みと私のアジア史研究」 
利光正文氏(本学教授)を中心に、友永植氏(本学教授・中国宋代史)と山本晴樹氏(本学名誉教授・古代ローマ史)を交えて、別府大学東洋史学の40年をこえる歩みと将来に伝えるべき学術的・教育的な遺産について、語り合う企画です。会場からもぜひご発言ください。

 

開催日
2017年11月3日(祝)
備考
13:00~17:00(開場12:30)
会場
別府大学メディア教育・研究センター4階 メディアホール
お問合わせ先等
史学文化財学科 田村研究室 TEL 0977-27-7013

 

[投稿日:2017年10月 5日]