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第19回別府大学文化財セミナー「大航海時代と長崎」

第19回別府大学文化財セミナー「大航海時代と長崎」

  オーストラリアの歴史学者アンソニー・リードは、15 世紀後半~ 17 世紀中頃までを「交易の世紀」と呼んでいます。アメリカの歴史学者イマニュエル・ウォーラーステインも同じく、日本史において、戦国時代に当たるこの時期を「長期の16 世紀」と呼び、16 世紀を理解するためには"15 世紀の後半" と"17 世紀の前半" を含めて考えなければ理解できないとしました。
 この時代、長崎では、有馬・大村という南蛮交易に積極的に接触したキリシタン大名達に領され、その後、"Nagasaki" は"世界史" の中に "日本史" を位置づける際には、必ず触れなければならない地域となりました。現在、長崎県内の多くの文化財が、日本史の中で最もキリシタン文化の根付いた"証" として世界遺産に登録されようとしています。
 今回の第19 回別府大学文化財セミナー「大航海時代と長崎」では、この"長期の16 世紀" の終わりと近代の始まりを、科学研究費や文化財研究所が実施してきた受託研究の成果を公表することで、長崎の方々に還元することを主眼とします。

【スケジュール】

10:00   受付開始          
10:20 ~ 開会挨拶 文化財研究所長 下村 智教授
10:30 ~ 記念講演「大航海時代の光と陰-大友・有馬・大村の動向を通じて-」 飯沼賢司教授
12:00 ~ 13:00 昼食
13:00 ~ 研究発表①「出島のVOC 大砲から世界経済を考える」上野淳也准教授
13:30 ~ 研究発表②「原城の調査」 松本慎二氏(本学卒業生:南島原市教育委員会)               
14:00 ~ 研究発表③「原城出土遺物が示唆する南蛮交易」 平尾良光客員教授         
14:30 ~ 研究発表④「長崎の唐人墓」 田中裕介教授         
15:00 ~ 15:20 休憩          
15:20 ~ 16:30 シンポジウム「大航海時代と長崎」
            コーディネーター 寺田正剛氏( 本学卒業生:長崎県教育庁学芸文化課)
            パネラー 各発表者


 

 

開催日
2015年12月6日(日)
備考
10:30~16:30 (受付10:00)
会場
長崎市立図書館 新興善メモリアルホール
お問合わせ先等
別府大学文化財研究所 TEL 0977-27-6116

参考資料

 

[投稿日:2015年12月 1日]