第21回別府大学文化財セミナー「災害史研究の最新動向-気候変動と火山噴火-」
本年度の文化財セミナーでは、近年急速に進みつつある古気候学と火山学の最新の研究動向の各分野の専門家をお招きし、災害が日本史に及ぼした影響と対応史の最新成果をお話いただきます。
総合地球環境学研究所による気候適応史プロジェクトでは、樹木年輪の年輪幅とセルロース酸素同位体比を用いて、過去数千年間にわたり1 年単位の夏の気温と降水量の変化が明らかにされ、地方ごとの細かな気候変動の偏差も議論できるようになりつつあります。また火山堆積物の研究では、個別の火山の規模の異なる噴火現象の年代や頻度を明らかにしつつあります。
今回のセミナーはそのような研究の最新の動向と成果を知るとともに広く公開し、歴史学と考古学研究における具体的な影響を、中世史の荘園研究の分野と群馬県の榛名山麓の遺跡調査の分野から報告をいただき、自然災害と歴史学・考古学の関わりを考えます。一般の方も無料で参加いただけます。
第21回別府大学文化財セミナー
「災害史研究の最新動向-気候変動と火山噴火-」
日時:2017年11月12日(日)10:00~16:30
会場:別府大学メディア教育・研究センター4階 メディアホール
入場無料、学内駐車場を利用いただけます(台数に限りあり)
〈プログラム〉
9:30 受付
10:10~11:10
樹木の年輪から考える日本列島の気候災害史 中塚 武(総合地球環境学研究所)
11:10~12:10
別府湾堆積物に記録された完新世火山活動史 竹村 恵二(京都大学地球熱学研究施設)
※休憩
13:10~14:10
気候変動復元と日本中世史 田村憲美(別府大学)
14:10~15:10
群馬県渋川市楱名山麓金井遺跡群と災害考古学 小島敦子(群馬県埋蔵文化財調査事業団)
※休憩
15:30~16:30
シンポジウム「災害史研究の最新動向」コーディネーター飯沼賢司(別府大学)
主催、問い合わせ先:別府大学文化財研究所 TEL0977-27-6116
共催:別府大学文学部史学・文化財学科、別府大学アジア歴史文化研究センター
後援:大分県考古学会、大分県地方史研究会
- 開催日
- 2017年11月12日 10:00 〜 16:30
- 備考
- 受付は9:30開始
- 会場
- 別府大学メディア教育・研究センター4階 メディアホール
- お問合わせ先等
- お問い合わせ先 別府大学文化財研究所 TEL 0977-27-6116
参考資料
- 第21回別府大学文化財セミナーのご案内[PDF:241.7 KB]
[投稿日:2017年10月 7日]