
発酵食品学科
[ Department of ferment Business Management ]
バイオテクノロジーで拓く21世紀の「食」と「健康」
発酵食品は美味しくて、栄養豊富で保存性の高い食べ物です。わが国には日本酒、味噌、醤油、納豆、酢、漬け物など、固有の発酵食品がありますが、ヨーグルト、チーズ、ビール、ワイン、パンなども身近な発酵食品です。発酵食品は一口で言えば " 微生物の贈り物 "、伝統的なバイオテクノロジーの産物です。発酵食品学科は日本でも数少ない醸造発酵学を基盤とする学科ですが、新しいバイオ研究にも果敢に挑戦しています。微生物を探し、微生物を育て、微生物から学び、そして微生物を活用しながら醸造発酵、食と健康、食品流通、食品香料、環境保全分野の教育・研究を展開します。
学びのポイント
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Point01
即戦力につながる学習内容
醸造・発酵とバイオの専門技術者養成を目的として教育・研究を展開しています。即戦力につながる学習内容は就職にも有利です。
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Point02
流通学や経営学の専門的学習
企業において重要とされる流通学や経営学について専門的な知識を習得できます。
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Point03
香りの成分についての専門知識
食品・飲料品、そして化粧品などの香粧品に含まれる様々な香りの成分についての専門知識とスキルを学べます。
4年間の学びの流れ

※習得年次は一例です。科目内容により変更になる場合があります。
発酵食品学科のコース
発酵食品コース
微生物を利用した醸造・発酵の世界を探求
微生物は、食品衛生、醸造、食品製造、環境浄化など、多くの面で私たちの生活に深く関わっています。発酵食品コースでは、この微生物についての基礎を徹底的に学び、伝統的な日本酒、焼酎などの醸造、醤油・味噌などの発酵食品から、先端のバイオテクノロジーを利用した環境浄化、エネルギー・薬品の生産まで、発酵関連のさまざまな分野でスペシャリストとして活躍できる人材の育成を目指しています。
コースの特色
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発酵食品と微生物を研究する
発酵食品の製造や分析の技術習得を重点的に行い、発酵食品製造のスペシャリストとして即戦力となるための力を身につけます。また、微生物が関わる食の安全、および、微生物を用いたバイオテクノロジーである環境浄化、エネルギー・薬など有用物質生産の技術・研究法も身につけます。
食品流通コース
食品と発酵の専門知識を備えて食品関連産業で活躍できる人材を育成
食の環境が複雑化する現代では、農業⇒食品の流通・加工・販売⇒消費という食品の流れ「フードシステム」を理解した上で、食品の生産や安全性を考える必要があります。食品流通コースでは、食品生産、食品衛生、品質保持の要となる微生物に関する基礎の上に流通・経営を学ぶことにより、専門知識を備えて食品産業で活躍できる人材を育てます。
コースの特色
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食品の流通と経営について学びます
食品生産、食品衛生、品質保持の要となる微生物に関する基礎知識を習得し、その上に、マーケティングや簿記など流通・経営の専門知識を身につけます。
食品香料コース
香りの専門家を育成
食品・飲料品やお酒、そして化粧品などの香粧品に含まれる様々な香りの成分について学び、生活を豊かにするための知識やスキルを身につけます。醸造発酵学に加えて、隣接の「大分香りの博物館」での実習をはじめとした香りについての実践的な教育を行うことで、食品産業から香粧品産業まで幅広い分野で活躍できる人材の育成を目指します。
コースの特色
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食品・飲料品や化粧品などに含まれる香りについて学びます
食品・香粧品産業で活躍できるよう、食品生産、食品衛生、品質保持の要となる微生物に関する基礎知識を習得し、その上に食品や飲料品、化粧品などの香粧品に含まれる様々な香りの成分についての専門知識を身につけます。
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今、ブームとなっている「香り」と日常生活のつながりを知る
日用品を中心に広がっている「香りブーム」ですが、食品の分野でもその魅力を増し、機能性を高めるためにフレーバー(香味)や香料などが重要な役割を果たしています。香料やアロマに含まれる香りの成分は、生活を豊かにする製品に欠かせませんが、一方で周囲への心配りも大切になります。本コースではフレーバーや香料そしてアロマに関する専門知識を身につけて、食品から香粧品に至るまで幅広く生活を豊かにするために必要な人材の育成を目指します。
履修モデル
科目区分 | 科目 | |
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教養科目 | 食物栄養科学基盤領域 | ◎導入演習 ◎基礎演習 ◎アカデミック・スキルズ ◎食とバイオ |
地域社会総合領域 | ◎大学史と別府大学 ◎地域と世界農業遺産 ◎世界農業遺産体験演習 | |
人間と文化の探求 | ◎体育実技Ⅰ ◎体育実技Ⅱ | |
社会科学探求領域 | ◎法学(日本国憲法) | |
自然科学・情報基盤領域 | ◎生物学 ◎情報リテラシー ◎数理データサイエンス入門 | |
国際理解の ための言語領域 |
◎英語1 ◎英語2 ◎英語3 ◎英語4 | |
専門科目 | 専門基礎分野 | ◎基礎化学 ◎分析化学 ◎有機化学 ◎分析化学実験 ◎細胞生物学 ◎生命倫理学 ◎食品学 ◎医学概論 |
専門分野 | ◎発酵食品学 ◎発酵食品製造実習 ◎発酵食品加工実習 |
取得可能な資格・免許状
- 高等学校教諭一種免許状(理科)
- 中学校教諭一種免許状(理科)
- 司書・司書教諭
- 学芸員
- 食品衛生管理者
- 食品衛生監視員
- フードサイエンティスト
- バイオ技術者(中級・上級)受験資格