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TOP お知らせ&トピックス 大学院公開講座「争い―知の総和―」を開催しました~食と歴史、それぞれの視点から現代社会を考える~
2026.10.20
大学院公開講座「争い―知の総和―」を開催しました~食と歴史、それぞれの視点から現代社会を考える~

 
 別府大学大学院は、令和8年10月3日、石垣キャンパス メディア教育研究センター メディアホールにおいて、公開講座「争い―知の総和―」を開催しました。当日は学生や一般の方など約120名が参加しました。
 
 本講座は、「争い」をテーマに、食・健康・歴史など多様な専門分野から考察し、それぞれの知見を通して新たな視点を探ることを目的として開催されたものです。また、史学・文化財学科の学生による研究発表も行われました。

 第1部では、食物栄養科学研究科による講演が行われました。
 
 講演1では、発酵食品学科の狩生徹教授が「微生物は敵か味方か? ~食と健康のサイエンス~」をテーマに講演しました。講演では、発酵を支える微生物や腸内環境を整える微生物といった有益な働きをする一方で、感染症や食中毒の原因となる病原菌も存在することについて解説がありました。また、ATPふき取り検査を用いて身の回りの汚染度を可視化する実験を実施し、参加者が持参した本や手のひらを測定しながら衛生管理の重要性について学びました。さらに、ハンドスタンプによる細菌汚染の確認も行われ、参加者の関心を集めました。

 
 講演2では、発酵食品学科の菊間隆志准教授が「日本人はどのように菌と戦い、菌と生きてきたか」をテーマに講演しました。講演では、ブルーチーズや納豆などの製造に活用される微生物を紹介しながら、「菌」と「細菌」の違いや、日本の国菌である麹菌について解説しました。また、日本の食文化と発酵の関わりについて説明があり、微生物と共生してきた日本人の知恵について学びました。

 
 第2部では、文学研究科史学・文化財学専攻による講演が行われました。テーマは、慶長5年(1600年)に別府で起こり、「九州の関ヶ原」とも呼ばれる石垣原合戦です。
 史学・文化財学科の白峰旬教授は、「石垣原合戦」をテーマに講演し、戦いの概要や歴史的意義について、通説的な理解をもとに考察しました。

 
 その後、史学・文化財学科の学生による研究発表が行われ、4つの研究室からそれぞれの専門分野の視点による考察が発表されました。

 
【学生による研究発表】
 ・発表①日本城郭研究室 古垣偉聖さん(史学・文化財学科3年) 「大友義統はなぜ木付城を攻めたのか」
 ・発表②考古学研究室 小犬丸恵祐さん(史学・文化財学科3年) 「石垣原の戦い前後における大友館の変遷」
 ・発表③日本古代・中世史研究室 長住拓海さん(史学・文化財学科3年)
     「石垣原合戦の前提に関する一考察―大友義統と旧家臣・佐古局に注目して―」
 ・発表④西洋史研究室 黒木恵聖さん 「同時期における2つの戦いの比較」
 
 学生たちは日頃の研究成果を発表し、多角的な視点から石垣原合戦について考察を行いました。発表後には白峰教授による講評が行われ、研究の成果や今後の課題について助言がありました。

 
 最後に、本学卒業生で大分県立竹田高等学校教諭の藤塚大翔氏が、「高大連携」の側面からコメントをいただきました。現在の高等学校における歴史教育の現状や探究学習の重要性について紹介し、高校と大学の学びをつなぐ取り組みについて説明がありました。

 
 世界各地で続く国際紛争や、新型コロナウイルス感染症への対応を通じて生じた社会の変化など、「争い」は現代社会においてさまざまな形で私たちに問いを投げかけています。今回の公開講座は、食や歴史といった異なる専門分野から「争い」を捉え直し、参加者一人ひとりが現代社会について考える貴重な機会となりました。

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