
令和8年9月26日、本学石垣キャンパス36号館3階食品衛生学実験室において、「第2回サイエンスカフェ~香りのマジック!鼻をつまんだら世界が変わる~」を開催しました。
当日は、本学発酵食品学科 坂本幸司 教授が講師を務め、小学生や高校生を含む参加者25名が「味覚と嗅覚の関係性」について学びました。


当日は、まずポテトチップスとリンゴジュースを用いた体験からスタートしました。参加者は目を閉じ、鼻をつまんだ状態でそれぞれを口にし、普段との味の違いを確認しました。体験後には、「あまり味がしない」「何を食べているのか分かりにくい」といった感想が聞かれ、香りがおいしさの感じ方に大きく関わっていることを実感しました。

その後、講師より嗅覚や味覚の仕組みについて解説が行われました。五感の歴史や、喉から鼻へ抜ける香りを感じる「レトロネーザルアロマ」について説明があり、私たちが感じる「風味」が味覚と嗅覚の相互作用によって生み出されていることが紹介されました。
また、香料の香りを実際に嗅ぐ体験を交えながら、味覚や嗅覚が脳へ情報が伝達される仕組みについて、科学的な視点から詳しく解説が行われました。
解説の後には、味覚と嗅覚が「おいしさ」の認識にどのような影響を与えるかを確かめる実験が行われました。参加者は、砂糖水を口に含んでバニラエッセンスを嗅ぐと香りが変化するか、反対に、バニラエッセンスの香りで砂糖水の甘さが変わるかなど、嗅覚と味覚との関係性を体験して、美味しさの不思議に迫りました。

坂本教授から、近年の研究では味覚と嗅覚が脳内で密接に関係していることなど、最新の知見についても紹介され、味と香りは全く別々に処理されるのではなく、脳の働きによって一体的な「おいしさ」として認識されていることを説明しました。
最後の質疑応答では、香りの感じ方や味覚との関係について参加者から多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
今回のイベントを通して、参加者は普段何気なく感じている「おいしさ」の背景にある科学的な仕組みについて理解を深めるとともに、味覚と嗅覚の密接な関係について学ぶ貴重な機会となりました。


