本学では、令和6年度で終了した「九州学」および「温泉学概論」の後継科目として、今年度より新たに公開授業「グローカルと文化」を開講しています。

　令和7年11月28日（金）、本授業の一環として、ANAインターコンチネンタル別府リゾート＆スパの総支配人・井上勝史氏を講師に迎え、「別府とホテル経営について」をテーマに講義を行いました。約180名の学生が参加し、熱心に耳を傾けました。なお、この講義は、宇佐国東半島観光・地域振興広報連携プロジェクトによる「寄附講座」として実施されました。
　
　講義では、まず、IHGホテルズ＆リゾーツが展開するブランド戦略について説明があり、地域の魅力を最大限に引き出す個性豊かなブランドづくりの特徴が紹介されました。続いて、ANAインターコンチネンタル別府リゾート＆スパのコンセプトである「コンテンポラリー＆ラグジュアリー」を軸に、別府の自然と文化を尊重しながら、別府ならではのリゾート体験を提供する取り組みについて詳しく語られました。さらに、ホテル経営が地方創生の一翼を担っている現状についても触れ、地域と企業の連携の重要性が強調されました。
　
　講演終了後、30分間の質疑応答の時間が設けられ、別府に関する質問にとどまらず、IHGホテルズ＆リゾーツ全体への興味・関心を示す質問が多く寄せられました。また、「大分県のホテル業界に求められる人材像」や「グローバルな視点で求められる人材像」など、就職や人事に関する内容も議論され、学生にとってキャリア形成を考える上で有益な情報が提供されました。

　学生たちは、ホテル経営の実務や地域との関わりに関する具体的な事例を交えた講話に強い関心を示し、グローカルな視点の重要性を学ぶ貴重な機会となりました。