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TOP お知らせ&トピックス 【高大連携】明豊高等学校 高大連携クラスにて「古典探求」の特別授業を行いました
2025.07.16
【高大連携】明豊高等学校 高大連携クラスにて「古典探求」の特別授業を行いました

 
 令和7年7月11日(金)、明豊高等学校の高大連携クラス(2・3年生)を対象に、「古典探求」の特別授業を実施しました。
 この授業では、古典作品を「読解する」ことの意義について、生徒の皆さんと共に考えました。取り上げたのは、後世の文学に大きな影響を与えた『伊勢物語』の「芥川」段です。この作品における「女」の語られ方に注目し、物語論の視点から文学研究の面白さを体感することを目指しました。
 特に、「白玉か何ぞ」と問いかけた「女」が、「鬼」に食べられてしまったと語り手によって語られる場面が何を意味するのかについて、江戸時代の上田秋成による『雨月物語』の一篇「吉備津の釜」との比較を通して論じました。この比較を「根拠」としながら、物語の構造や語りの力について深く考察しました。
 さらに、構築した論の弱点を見つけて議論を深めるクリティカル・シンキングの手法や、生徒一人ひとりが独自の「読み」を創造する楽しさを実感することも授業の大きな目的でした。
 本特別授業を通じて、生徒の皆さんが「学ぶこと」「考えること」の大切さを実感し、本学の建学の精神である「真理は我らを自由にする」という言葉の意味を、自らの経験として深く受け止めていくことを願っています。

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