
2025年6月4日(水)、本学人間関係学会主催による公開講座「認知症フレンドリー講座」が、別府大学メディア教育・研究センター メディアホールにて開催されました。当日は、学生および一般の方を含む約50名が参加し、認知症についての理解を深める貴重な機会となりました。
本講座では、認知症フレンドリー事業運営責任者である坂田一裕氏を講師に迎え、認知症の症状や正しい理解の必要性についての講義が行われました。参加者は、認知症に関する基礎知識を学ぶとともに、VR(バーチャルリアリティ)を用いた疑似体験を通して、認知症の方が日常生活の中でどのような世界を見ているのかを体感しました。
VR体験では、街の風景や日常の活動がどのように見えるのかを実際に体験することで、認知症の方の視点に立ち、共感を深めることができました。参加者からは、「疑似体験では実際に体験しないと分からない気持ちを知ることができた」、「認知症に関して理解しているつもりだったが、今回の講座で知識だけでなくその人の気持ちや何をしたいかといった思いに気づけた」といった感想が寄せられました。
誰もが認知症になる可能性のある時代において、本講座は、認知症の方と共に暮らす地域社会のあり方を考えるきっかけとなりました。
今後も本学では、地域と連携しながら、共生社会の実現に向けた取り組みを進めてまいります。


