2025年6月15日（日）、J:COMホルトホール大分 大ホールにて、「別府大学看護学部開設記念講演会」を開催いたしました。本講演会は、本年4月に新たに設置された看護学部の開設を記念し、看護教育の未来を展望する機会として企画されたものです。
　当日は、本学看護学科の学生をはじめ、大分県内外から多くの看護関係者にご参加いただきました。開会にあたり、友永植学長より、看護学部設置の経緯や本学が目指す看護人材の育成方針について挨拶がありました。続いて、村中陽子看護学部長より、看護学部の教育理念やカリキュラムの特色、教育研究環境についての紹介が行われました。
　記念講演では、熊本大学名誉教授で武蔵野大学響学開発センター教授の鈴木克明氏より、「インストラクショナルデザインの7か条」と題してご講演をいただきました。鈴木氏は、学習を効果的・効率的・魅力的にするための体系的なアプローチについて、豊富な事例を交えながら解説され、教育設計における実践的な視点を提示されました。
　続いて、元東京科学大学病院副病院長看護部長であり、現在は日本看護協会常任理事を務める淺香えみ子氏より、「人生100年を生きるための看護」と題した講演が行われました。淺香氏は、超高齢社会を迎える日本における看護の役割や、現場で直面する課題、今後の展望について、豊富な経験に基づく具体的な提言を示されました。
　参加者からは、「看護の専門性と教育の在り方について改めて考える貴重な機会となった」「学生として将来の目標がより明確になった」といった声が寄せられ、看護学部の教育理念を体現する有意義な講演会となりました。
　今後も本学看護学部では、地域社会や医療現場と連携しながら、グローバルな視点と自律性を備えた看護専門職の育成に努めてまいります。