令和7年5月29日、食物栄養科学部発酵食品学科の1年生20名を対象に、「発酵食品製造実習」を行いました。
　今回の講師は、本学発酵食品学科の卒業生であり、金芳醤油醸造元4代目の奥田桂三氏です。奥田氏は、伝統的な醤油づくりの復活させるため、木桶を用いた醤油造りに取り組んでいます。
　授業では、はじめに醤油の材料や製造過程について詳しく学び、発酵のメカニズムについて説明を受けました。学生たちは、奥田氏の話に熱心に耳を傾けながら、醤油の奥深さを実感していました。
　続いて、学生たちによる「手前醤油」を作る実習が行われました。自らの手で醤油の仕込みを体験することで、発酵食品の製造に必要な技術や知識をより深く理解することができました。今回仕込んだ手前醤油は、後期の授業で使用される予定です。　
　授業後、学生からは「醤油造りの伝統を学びながら、自分の手で仕込むことができ、とても貴重な経験だった」「奥田先生の情熱が伝わり、発酵食品への興味がさらに深まった」といった感想が聞かれました。
　次回の実習では、チーズ製造について学びます。発酵食品の魅力をさらに探求しながら、伝統と科学の両面から深く理解を深めていきます。
　今後も、発酵食品学科の学生たちは、実習を通じて貴重な学びを積み重ね、発酵食品の未来へ貢献していくことでしょう。