
令和7年8月23日(土)、本学の附属博物館である「大分香りの博物館」1階カフェ サ・サンボンにおいて「第160回サイエンスカフェin別府」(主催:公益社団法人 日本農芸化学会)を開催しました。
サイエンスカフェは研究者と参加者の皆さんが、カフェというリラックスした空間で科学について語り合うイベントです。身近な科学ののテーマをわかりやすく紹介しながら、参加者の皆さんとの対話やコミュニケーションを大切にしています。
今回は陶山明子教授(発酵食品学科)がコーディネーター、菊間隆志准教授(発酵食品学科)が講師となり「ただのカビじゃない!? 日本の味をつくる“すごい菌”のひみつ~国菌・麹菌の知られざるパワー~」をテーマに日本の国菌である麹菌について解説や代替肉として麹菌をそのまま食用に用いる最近の研究、麹菌による有用タンパク質生産など、直近の研究から麹菌研究の今後についての解説が行われました。
当日は22名が参加し、アップルパイとコーヒー、さらに香りの博物館オリジナルのハーブティーを味わいながら、落ち着いた雰囲気の中で温かな交流の時間となりました。参加者は身近な発酵食品に関するお話に強い関心を示し、うなずきながら熱心にメモを取る姿が印象的でした。「お酒造りをする人は納豆を食べてはいけないのはなぜか」といった質問をはじめ、麹菌以外の発酵にかかわる微生物へと話題が広がり、活発なやりとりが交わされました。