
令和7年11月19日(水)、本学短期大学部食物栄養科の2年生4名、1年生13名、教職員2名の計19名が、国東市安岐町において、原木乾しいたけ生産現場の視察と生産者の講話を行いました。今回の取り組みは【地域フィールドワーク支援事業】「大分県産原木乾しいたけの美味しさを子どもに繋ぐ食育プロジェクト」(担当教員:海陸留美教授)の一環として実施しました。

視察では、まず原木しいたけ栽培に欠かせない「ほだ木」となるクヌギ林を見学しました。生産者の林 浩昭氏(原木しいたけ農家、国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会長)からは、しいたけ農家の減少に伴うクヌギ林管理の問題点などについて説明がありました。


続いて林氏より、大分県における椎茸産業の歴史、原木しいたけと菌床しいたけの特徴、生産方法と環境への影響、生産者が抱える悩みや課題などについて、詳しく丁寧にお話いただきました。さらに、日光による乾しいたけのうま味成分の増加について科学的根拠を交えた説明もあり、学生たちはメモを取りながら積極的に質問し、興味深く学んでいました。
講話の後には、実際のしいたけ生産現場を視察し、現場の状況を直接確認しました。今回の取り組みを通じて、学生たちは生産者の思いや現場の課題を理解し、食育における重要な視点を学ぶことができました。

本学短期大学部食物栄養科では、食育の未来を担う栄養士養成のため、今後も生産者との交流や現場視察を通じて学びを深める取り組みを続けてまいります。


