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2025.10.10
図書館で働くには?資格・仕事内容・就職ルートを徹底解説!

「図書館で働いてみたい」「本に囲まれて静かに仕事がしたい」
そんな憧れを持つ人は少なくありません。
けれど、実際に図書館で働くにはどんな資格が必要で、どんな働き方ができるのかご存じでしょうか?
図書館で働く「司書」という職業のイメージはあっても、具体的な仕事内容や就職までの道のりは、あまり知られていないのが現実です。
この記事では、図書館職員になるための資格取得方法や仕事内容、就職ルートを解説。
「本と人をつなぐ仕事がしたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。

図書館で働くには?

図書館で働くことを考えたとき、まず気になるのは「どんな資格が必要なのか」「どんな働き方ができるのか」という点でしょう。
図書館と一口にいっても、公立図書館、大学図書館、学校図書館、私立の専門図書館など種類はさまざま。働く場所によって求められるスキルや資格、雇用形態が異なります。
「正規職員として安定して働きたい」「まずはアルバイトや契約職員として現場を知りたい」など、自分の希望する働き方によって準備すべきことも変わってきます。
まずは図書館職員として働くための基本的な条件や資格について見てみましょう。

 

正規職員は司書資格が必要

図書館で正規職員として働く場合、原則として「司書資格」が必要です。
この司書資格は、図書館法に基づいた国家資格であり、図書館業務を専門的に担ううえで不可欠とされています。
特に地方自治体が運営する公共図書館では、採用条件として司書資格の有無が問われることがほとんどです。

 

【司書資格の取得方法】

  • ・大学や短大で指定された科目を履修する
  • ・文部科学大臣が指定する司書講習(社会人向け)を受講し修了する

 

どちらかのルートで資格取得が可能です。文系学部を中心に、司書課程を設けている大学も多くあります。
一方、アルバイトや契約社員の場合は、必ずしも司書資格が必要というわけではありません。実際に多くの図書館では、資格を持たないスタッフも受付や書架整理などの業務に従事しています。
ただし、大学や学校図書館では、非正規雇用でも資格を求められる場合があるため、求人ごとにしっかり確認することが大切です。
図書館で働くには、働き方に応じて必要な資格や経験が異なります。
まずは「どんな図書館で、どのように働きたいか」を明確にし、それに合わせて資格取得や現場経験を積むと良いでしょう。

図書館での仕事内容

「図書館の仕事=本を貸すだけ」と思われがちですが、実際にはその業務は多岐にわたります。
利用者対応や資料の管理だけでなく、イベントの企画や情報発信など、図書館の運営には多くの専門的なスキルとチームワークが求められます。
図書館の仕事の魅力ややりがいを知るためにも、具体的な仕事内容を項目別に見ていきましょう。

 

主な仕事内容

図書館職員の主な仕事内容は以下のようなものがあります。

  • 受付カウンターでの接客(貸出・返却、利用者登録、予約受付、レファレンスなど)
  • 本の整理整頓(配架、書架整理、新着本の登録)
  • 蔵書点検(定期的な蔵書の確認、書籍の状態チェック)
  • 選書(新たに購入する本の選定)
  • イベント企画・運営(読み聞かせ、講演会、展示など)
  • 広報活動(ポスターやチラシの作成、SNS運用)
  • 館内管理(施設の清掃や安全管理)

 

例えば、受付カウンターでは利用者からの問い合わせ対応や、本の貸出・返却処理を行います。利用者が探している本を曖昧な情報から見つけ出す「レファレンス業務」も重要な役割のひとつです。
書架整理や配架では、日本十進分類法に従って本を正しい場所に並べる必要があります。
蔵書点検は、多くの図書館で定期的に行われる重要な作業であり、規模によっては職員総出で行われることもあります。
イベント企画では、子ども向けの読み聞かせや大人向けの講演会など、地域に根ざした取り組みも多く、図書館の魅力発信に欠かせません。

 

図書館で働くやりがいとは

図書館で働く最大の魅力は、「人と本、人と情報、人と人をつなげること」です。
本を管理するだけではなく、利用者一人ひとりの興味や課題に寄り添う仕事には、大きな責任とやりがいがあります。
また、イベントや展示を通じて地域とのつながりを深めたり、新しいサービスを企画したり、創造性を発揮できる場面も多くあります。
図書館は静かな場所ですが、職員の業務は意外と多忙なもの。
利用者サービス、資料の管理、地域連携…どの業務も「誰かの知りたい」「学びたい」「楽しみたい」に応える大切な役割です。
図書館で働くことを目指すなら、こうした幅広い仕事への理解と、利用者目線で動ける柔軟さが求められます。

就職ルート

図書館で働くための就職ルートは、希望する働き方や学歴によってさまざま
「正規職員を目指す場合」と、「まずは現場経験を積みたい場合」で準備すべきことが異なります。
ここでは、司書資格の取得方法や実際の就職ルートについて詳しく解説します。
 

正規職員(司書)を目指す場合

図書館で安定して働きたい、将来的にキャリアアップを目指したいという場合は、正規職員(司書)になるルートを目指すのが基本です。
そのためには、「司書資格」の取得が必須です。
司書資格の取得ルートは以下のとおり。

 

【司書資格の取得ルート】

  • 大学や短大で司書課程の単位を履修し、卒業と同時に司書資格を取得する
  • すでに大学・短大を卒業している場合は、科目履修生として通信制大学で必要単位を取得する(最短半年~1年程度)
  • 司書講習(夏季集中講座)を受講し、修了することで資格を取得する方法もある

※いずれも、文部科学大臣が認可するカリキュラムが必要です。

 

すでに社会人として働いている人や、フルタイムの通学が難しい人にはこちらのルートも選べます。

 

【働きながら司書を目指す方法】

  • 通信制大学で自分のペースで学習
  • 司書補講習を受講 → 実務経験3年以上 → 司書講習で資格取得

 

特に通信制大学の活用は、近年非常に増えており、「仕事と学びの両立」がしやすいのがメリットです。

 

アルバイト・契約職員として働く場合

司書資格がなくても、図書館で働けるチャンスはあります。
多くの図書館では、アルバイトや契約職員としての求人を定期的に出しています。
これらのポジションでは、資格不問の求人が多く、図書館の現場を知る貴重な第一歩となります。

 

【このルートのメリット】

  • 実際の業務を体験しながら、自分に合っているか判断できる
  • 図書館の現場経験が履歴書でアピール材料になる
  • 働きながら資格取得を目指すことも可能

 

ただし、将来的に正規職員を目指すなら、司書資格取得を検討するのがおすすめです。

 

就職先の例

図書館職といっても、勤務先によって業務内容や必要スキルに違いがあります。

就職先の種類特徴
公立図書館
(市町村や都道府県が運営)
地域に根ざした活動が多く、住民サービスの要。正規職は公務員試験が必要なことも。
大学図書館学術的な資料や研究支援が中心。学生・教員対応がメイン。
学校図書館(小中高)教育との連携が重視され、読書指導や授業支援を行う場面も多い。
企業や専門機関の図書館
(専門図書館)
法律、医学、ビジネスなど特定分野に特化。専門知識や情報処理スキルが求められる。

実際に、大学で文学部に在籍しながら司書課程を履修し、卒業後に自治体の図書館で正規職員として働く人も多くいます。
また、アルバイト経験を積みながら通信制大学で資格を取得し、キャリアアップを目指すパターンも増えています。
それぞれの生活スタイルや目標に応じた進み方ができるのが図書館職の魅力のひとつです。

まとめ

図書館で働くためには、司書資格が必要な場合そうでない場合があり、進路や働き方によって準備すべきことが異なります。
正規職員として安定した働き方を目指すなら、大学や短大で司書課程を履修し、資格取得を目指しましょう。
アルバイトや契約社員で現場経験を積むこともでき、働きながら資格取得を目指すルートもあります。
図書館の仕事は、本への愛情だけでなく、利用者への対応力やイベント企画力、資料管理の専門知識など幅広いスキルが求められます。

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