私は長い研究人生の中で学問の多様性ということを常に大事なテーマと考えてきました。その結果として、さまざまな領域の学問をベースにした新しい歴史学「環境歴史学」を提唱することになりました。

この授業では私が辿った学問の道程を振り返りながら「環境歴史学」がいかに誕生したのかをお話しました。そのポイントは、学問の原点はあくなき好奇心であり、そこには必ず、場所とヒトとの出会いがあり、それが新しい多様な展開につながるということです。