第24回 文化財セミナー
2022.12.03

「文化財としての民具」

主催
別府大学文化財研究所
共催
由布市教育委員会、別府大学文学部史学・文化財学科、別府大学附属博物館
会場
別府大学メディアホール

 本学文化財研究所では、これまで埋蔵文化財を中心に文化財の保存と活用に関する文化財セミナーを行ってまいりました。

 第24回となる本セミナーでは、市町村において埋蔵文化財と並んで数多く収集・保存活用されてきた人々の日常生活に関わる民具資料に着目していきます。民具資料の置かれている現状は厳しく、保存場所であった各地の博物館や資料館も平成大合併や建物の経年劣化に伴い、統廃合が進み、その中で民具の処分や廃棄も行なわれ、かつてのように生活道具が手作りされることも無くなり、民具資料の収集は難しくなっています。

 そこで、改めて民具資料研究の意義を学ぶともに、現在抱えている民具資料の保存・活用の問題点について、本大学の卒業生で民具資料保存の現場に立つ者と本学での試みについて紹介しながら議論を深めていきます。


主なプログラム

基調講演
「宮本常一と民具学のはじまり」
別府大学 特任教授 段上 達雄
報告1
「由布市歴史民俗資料館と民具」
由布市教育委員会社会教育課 主事 平野 陸
報告2
「美術館における民俗資料の可能性」
別府市美術館 学芸員 荒金 薫
報告3
「絹さん人形の保存について」
別府大学 教授 渡辺 智恵美
パネルディスカッション
「地域における民具の保存と活用」
(コーディネーター)別府大学 准教授 福西 大輔
(パネラー)別府大学 特任教授 段上 達雄
      由布市教育委員会社会教育課 主事 平野 陸
      別府市美術館 学芸員 荒金 薫
      別府大学 教授 渡辺 智恵美


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