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『野津原方言集』の研究発表会を実施しました ―Zoomで地域・世代間交流―

『野津原方言集』の研究発表会を実施しました ―Zoomで地域・世代間交流―

 本年度、国際言語・文化学科の松田美香教授が「言語文化論Ⅱ」の授業の一環として、大分市野津原地域の方言を集めた『野津原方言集』の電子化に取り組んでいます。昨年秋に実施したZoom交流会に続き、1月21日に2回目の交流会として、これまで取り組んだ研究の発表会を行いました。今回も、前回同様に野津原支所に松田教授と野津原方言調査会4名が集まり、学生22名(「言語文化論Ⅱ」の受講者)とZoomでつなぎオンラインで交流しました。
 発表会では前回の交流会で(11月26日)で確認できた内容を踏まえて、学生が取り組んだ電子データの整形・修正版やPDFなどを12巻分(全35巻)入れたCD-R『野津原方言集 電子版(試作品)』を贈呈し、その後、授業の中で共同作成した「野津原方言集データベース2020」を利用して、各自が興味を持ったオノマトペ・感動詞・民謡・方言単語などについて研究発表を行いました。一語一語丁寧に例文を挙げる学生や全体の傾向をグラフで示す学生の発表に、調査会の方々は「学生さんが熱心に取り組んでくれて、これまでヨダキかったのが報われたなあ。」と喜んでいらっしゃいました。学生からの「実際の歌を聞きたい」という要望もあり、それに答えて調査会事務局長の佐藤源治さん(97歳)が自作の七瀬の民謡を歌ってくださり、学生たちから即座に拍手マークが付きました。空間的には離れていても、心の通い合いを感じることが出来たひとときとなりました。
 松田教授は、今後もこのプロジェクトを授業の中で続け、全35冊分の電子化とデータベース作りに取り組むようにしています。 
(この活動は「大学等による『おおいた創生』推進協議会」の支援を受けています。)

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野津原方言調査会と国際言語・文化学科の学生とのオンライン交流会

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[投稿日:2021年1月26日]