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【臨床心理専攻】大学院生が「日本ストレスマネジメント学会」で奨励賞を受賞!!

【臨床心理専攻】大学院生が「日本ストレスマネジメント学会」で奨励賞を受賞!!

 令和6年8月24日(土)~25日(日)に本学大学院臨床心理学専攻修士課程2年の戸高美月さんが「日本ストレスマネジメント学会第22回大会」(於比治山大学)での一般演題発表において、研究の科学的整合性、妥当性及び発展性にかかわる審査で優れた発表と認められ、奨励賞を受賞しました。
 発表内容は「就業者のProactive Copingは仕事ストレスを緩和できるか」(共著:外山浩之(ヘルシンキ大学,本学臨床心理学専攻修了生)・田村理絵(本学大学院臨床心理学専攻修士2年)・岩野 卓(福島県立医科大学)・矢島潤平(本学人間関係学科教授))と題して、就業者1,540名を対象とした大規模調査でプロアクティブコーピングをよく選択している個人の特徴やストレス反応について検証した研究です。
 プロアクティブコーピングとは、将来起こりそうなストレスに対して、あらかじめ対処法を準備することで最近注目されている概念です。研究の結果、プロアクティブコーピングを選択している個人ほど、仕事のパフォーマンスや取り組み方、生活への満足度や身体的健康度が高く、フラストレーションや抑うつ症状が低いことを明らかにしました。つまり、従来のストレス対策に加えて、プロアクティブコーピングを取り入れることでストレス反応をより緩和させることに加えて、仕事や生活への充実感に繋がることを示唆しています。働く人のストレス緩和に寄与した研究と評価されたと推察します。
 戸高さんは「学会発表は初めてでゼミでリハーサルなどしてのぞみました。まさか受賞されるとは思っておらず、驚きの気持ちです。これも共同研究者の田村さん、外山先生、岩野先生、そしてご指導いただいた矢島先生のサポートのおかげでとても感謝しています。これからも修士論文の提出に向けて更に一層努力をかさねて、働く人々のストレス対処につながるような研究をすすめていきます」と喜びを語りました。

*臨床心理学専攻では、毎年、院生が学会発表を行っています

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[投稿日:2024年9月10日]