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別府・松山交流展

別府・松山交流展

 九州別府と四国松山は、古来、「温泉」を通して深いつながりがあります。伊予国風土記逸文には、大穴持命(おおなむちのみこと)が宿奈毘古那命(すくなひこなのみこと)を蘇生させるために、「大分の速見の湯」から海の底に樋を通して湯をもたらしたのが「道後の湯」であると書かれています。その後も道後と別府は密接な関係があり、別府温泉最大の温泉場である鉄輪は、伊予道後の領主であった河野一族の出身である一遍上人が豊後を訪れ、ここを温泉場として開いたという伝説が残っています。
 近代になると、伊予の宇和島出身の油屋熊八が第二の一遍として別府の温泉観光発展の礎を築きます。熊八は、そのしなやかなセンスで、様々なアイデアを繰り出し、「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」という宣伝文句のとおり、別府を世界に知られる日本一の温泉場に作り上げたのです。また、同じ時期、松山では、今回とりあげる伊佐庭如矢(いさにわ ゆきや)が道後温泉観光の父として登場してきます。
 しかし、別府と松山は、瀬戸内海の大阪航路を繋ぐ中継点としてフェリーが立ち寄ってきましたが、近年はそれがなくなり、その関係は薄れつつあります。このような経緯を踏まえ、別府市と株式会社伊予銀行は、2019年9月に「観光振興連携に関する協定」を締結し、観光振興を軸とした地域活性化に取り組んできました。本学もその一環として、松山大学、松山短期大学と連携し、教員が双方の大学で講義を行う企画を実施しています。すでに、本学学長が松山大学と松山短期大学で講義を行いました。今回の企画は、別府大学が松山短期大学の黒田明良教授を「温泉学概論」の講師としてお招きし、それに合わせて、「別府・松山交流展」を企画しました。
 別府と松山市の交流がますます深まる機会になればと思っております。ぜひご覧ください。

<展示内容>
◎道後温泉の発展に尽力した伊佐庭如矢(パネル展示)
◎別府観光の父・油屋熊八(絵本『ぴっかぴかのおじさん』より)
◎「日本温泉文化発祥の聖なる道」構想
◎松山短期大学の学生による「
松山・別府を結ぶ観光企画提案
◎松山市観光ポスター

<入館に際してのお願い>
・ギャラリー入館前に、検温と手指消毒をお願いいたします。
・受付票の記入をお願いいたします。
・体調のすぐれない方は、来館をお控えください。

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開催日
2022年01月07日 09:00 〜 01月18日 17:00
備考
平日9:00~17:00 土曜9:00~13:00※日・祝、15(土)は休館。14日(金)は12:00まで)
会場
別府大学18号館2階ギャラリー
お問合わせ先等
主催:別府大学 協力:別府市、一般社団法人別府市観光協会、株式会社伊予銀行、松山市(観光・国際交流課)

 

[投稿日:2022年1月 7日]