食物栄養学専攻

21世紀の日本は、少子高齢化が進み、予防医学としての栄養学の役割がますます大きくなっています。
食物栄養学専攻では、学士課程で習得した食品学や栄養学に関する知識と技術を基礎として、「食と栄養」に関連したより高度な最新の知識を習得させ、基礎的および実践的な研究を通して、科学的根拠に基づいた栄養管理の専門家を養成するとともに栄養分野の教育や健康食品・医療用食品等の研究・開発の分野で貢献できるスペシャリストを育成します。
開講科目は、基礎栄養科学領域、実践栄養科学領域、食品栄養科学領域、発酵食品科学領域ごとに設けているほか、領域共通科目および栄養科学特別研究、栄養科学特別演習のテーマ研究があります。この中から所定の24科目を習得し、本専攻を修了すると栄養教諭の専修免許状が取得できます。
ポイント
- 大分県下唯一の食品・栄養系専門の大学院で、地域における生涯教育・リカレント教育の場を提供する
- 管理栄養士・栄養教諭*のリーダーとして即戦力となる人材の養成
- 地域から発展する学術研究と社会貢献可能な高度職業人の育成
*教員一種免許状を持ち、教育職員免許状に定める条件を満たした場合、栄養教諭専修免許状の取得が可能です。
教育の目標
現代社会では、生活習慣病やメタボリックシンドロームなどの疾病や健康増進に関する問題、高齢者、要介護者におけるQOL(生活の質)の向上、また「食育」に対する社会的ニーズ、さらには食物の安全や食品としての機能性に関する科学的根拠の確立など、「食物と栄養」に関連した、憂慮すべき問題が山積しています。食物栄養学専攻では、これらの諸問題を解決すべく、調査研究を通して地域貢献でき、総合的な実践力をもった「食と栄養」の高度専門職業人の育成を目指しています。
教育課程の特色

食物栄養学専攻は、食品栄養科学領域、基礎栄養科学領域、実践栄養科学領域、3つの領域を包括する共通領域、そしてそれらを自身でまとめ上げる修士論文から構成されています。
食品栄養科学領域では、食品の安全性や嗜好性の科学的手法を用いた分析、食品中の機能性成分やそれらに影響される生体内の生理作用の解明など、食品と栄養の関連について基礎研究法を学びます。
基礎栄養科学領域では、人間栄養学的見地からの生体科学の知識をもとに、人体の食品成分に対する応答や代謝、とくに生体機能と食品の関連を遺伝子レベルで研究する最新の分子栄養学や種々の疾病を対象にした高度な栄養学の理論と応用の知識を深めます。
実践栄養科学領域では、栄養学を乳幼児から高齢者までのライフステージ、個人あるいは集団の人間生活全体でとらえ、疾病予防や健康増進との関連を総合的に勘案したうえで、地域に根ざした栄養サポートチーム(NST)や特定保健指導のコーディネート等、実践活動の即戦力となる知識と技術を学びます。
そしてそれらを包括する共通領域科目において、実験や調査技術、データ解析力、情報処理能力を養ったうえで、修士論文に臨み、その研究が地域から発信・発展できるようにサポートします。
将来的には、管理栄養士・栄養教諭として、医療機関、教育機関、行政等でリーダーとなり臨床栄養マネジメントおよび栄養実践活動が構築可能な即戦力のある人材の養成を行います。さらに、食品企業での研究・開発部門において、ヒト(消費者)の栄養を踏まえた食品の安全性や機能性等を科学的根拠に基づいて問題解決し、判断できる技術者の養成を目指し、大きく社会貢献できる人材を輩出できることを期待しています。









